「朝7時くらいかな、一茂からLINEが来ていて。俺は昼くらいに起きているから、何やと思って。

“起きてますか?”というLINEだと思ったら、“父が亡くなりました”というLINEが来ていて」


 7日放送のMBSラジオ「MBSヤングタウン土曜日」で、巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さん(享年89)の訃報についてこう話したのが、タレントの明石家さんま(69)。長嶋さんが肺炎のため都内の病院で亡くなった当日、長男でタレントの長嶋一茂(59)から直接、訃報が伝えられたという。


 さんまは国民的スーパースターの長嶋さんに子どもの時から影響を受け、芸能界で人気者になってからも自身の番組で共演するなど、公私ともに関係が深いことで知られている。


「縁があって懇意にさせてもらったり、一茂のおかげなんですけど。バラエティーに引っ張ったのは、さんまさんだと言うてくれているので」


 ラジオでこう語っているように、現在タレントとして活躍する一茂の芸能界入りを強くプッシュしたのがさんまだった。


「素質がありながらも練習嫌いなどが指摘され、プロ野球で開花しなかった一茂がタレントとして才能を発揮したのが、TBS系『さんまのSUPERからくりTV』をはじめとするさんまの番組でした。今や多くのレギュラーを抱えている一茂は、石原良純とともに有名人2世の毛並みの良さやお坊ちゃまキャラが受け、長嶋さんもプロ引退後の一茂がテレビで成功したのはさんまのおかげととても感謝していたといいます」(週刊誌記者)


 さんまは一茂にとって芸能界の恩人だけに、長嶋さんの訃報をいち早く知らせたという。しかし、一茂はスランプも経験している。


■パニック障害を告白


「07年に母・亜希子さんが亡くなった後、パニック障害やうつ病に悩まされていたことを告白しています。その後、長嶋さんや今回葬儀で喪主を務めた妹の三奈さんらきょうだいとの関係悪化が言われ、家族との溝をほのめかしたり、元タレントとのトラブルなども報じられました。そんな一茂が再ブレークし始めたのが、現在レギュラー出演している『ザワつく!金曜日』(テレビ朝日系)がスタートした18年あたりでした」(芸能ライター)


 石原良純(63)、高嶋ちさ子(56)らとの「ザワつく」は、19年から続く大晦日特番が紅白裏番組として民放1位を獲得するなどの人気番組に成長している。


「コメンテーターを務める『モーニングショー』(テレビ朝日系)でピントのずれたコメントが指摘されたこともありましたが、今回長嶋さんが亡くなった際も、視聴者に長嶋さんの最期について誠実に語っていたことが好感を持たれています。

天然ボケと言われたこともありましたが、芸能界でもまれる中で単なるボンボンではなく、自分の経験から出る率直な話しぶりには意外と説得力があったり、会員制バーの経営に多額の資金をつぎ込んで失敗したことなどをあけすけに話したり、還暦が近づきタレントとして独自のポジションを築いています。そのあたりの素質をさんまは見抜いていたようです」(前出・芸能ライター)


 野球人として超えられなかった偉大な父親をタレントとしては超えたと言えそうか。


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 長嶋茂雄さんと一茂親子について、関連記事で詳しく報じている。


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