元芸能人の女性政治家らの醜聞が絶えない。その筆頭が、山尾志桜里元衆院議員(50)だろう。


 6月11日、7月に予定される参院選に国民民主党から全国比例で立候補予定だった山尾氏の公認内定が取りやめに。前日10日の夕方に出馬会見したばかりで、その会見内容が酷かったことからSNSで猛批判を浴びていたが、翌日に内定を取り消される露骨な“ハシゴ外し”に、山尾氏は怒りの長文コメントで内幕を暴露。さらには国民民主党に離党届を提出した。


 山尾氏を巡っては民進党時代の2017年、週刊誌で年下の男性弁護士とのW不倫を報じられたり、“地球5周分”のガソリン代計上疑惑や議員の公務用JR無料パス不正疑惑などが取り沙汰された。


 特にW不倫騒動後に男性の元妻が自死していることから、4月下旬に山尾氏の出馬が報じられて以降、国民民主党の支持率は大幅下落。しかしながら、山尾氏は10日の会見でも不倫疑惑については否定。そのため、《山尾志桜里ってどうしてもどうしても政治家に戻りたいんだね 承認欲求強すぎない?政治家って本当に美味しい稼業なんだな》などと、さらに厳しい声が上がっていた。


 山尾氏の初当選は、09年8月の衆院選。当時の民主党公認で愛知7区から出馬し、一度落選している。復活後は16年の民進党結成時に政調会長に就任。彼女が一躍有名になったのは同年、待機児童問題を批判した匿名を名乗る女性のブログ『保育園落ちた日本死ね』を国会で取り上げたからだ。


■宮崎謙介元議員の不倫には厳しく批判も


「東大法学部卒の検察官出身、幼少期は子役としてミュージカル『アニー』の初代アニー役を務めています。

学芸大附属大泉中、学芸大附属高の後輩には東京新聞の望月衣塑子記者がいて、彼女も地元の児童劇団ですが『アニー』の主役を務めた“同士”として親交が深い。あの望月記者が今回の会見では質問のなかで、『(不倫問題は)男性以上に女性が厳しく追及される』などとフォローし、手ぬるい対応だったこともネット上ではさらなる炎上に繋がっています。山尾氏は宮崎謙介元議員の不倫を厳しく批判していながら、結局自身の疑惑は多くを語らず逃げた印象。21年に政界を“引退”した後は、政治討論番組などでコメンテーターとしてもたびたび出演していましたが、語り口調からも承認欲求の強いタイプ。子供の頃からスポットライトを浴びていただけに世間からの注目を集める『政治家』に戻りたいのでしょう」(週刊誌記者)


 芸能界やアスリートとして一度頂点を味わった人間にとっては、“もう一花咲かす”場として挑戦しやすいのが政治家だろう。圧倒的な知名度があれば、芸能界に残るよりも苦労せずに「先生」という名誉とカネが手に入る。とはいえ、同じ芸能人出身でも男性よりも女性議員のほうが、有権者から「嫌い」の声が聞こえがちなのはなぜか。


「元芸能人出身の政治家、とくに女性の場合、基本的に政党側が客寄せパンダとして知名度と"美貌"を利用したくて声をかけていますからね。彼女たちは全国比例での立候補になりますし、事実まったく社会のことを勉強していなくても当選しています。芸能界で頂点を極めたタイプや、キャスター・アイドルやグラビアなどである程度名前は知られているが方向転換が必要な40代以上のケースが多い。それだけに同性には共感は得られにくい方が多い」(政治ジャーナリスト)


 自民党の今井絵理子議員(41)は“新幹線不倫”報道やフランス研修の報告書も未だに提出せず、最近はパワハラまで報じられている。生稲晃子議員(57)は『不勉強』を理由に各局の選挙特番への出演を拒否とやりたい放題も外務大臣政務官に就任し批判を受けたのは記憶に新しい……。


「過去の傾向からも女性タレントの方が議員立法がゼロでも、実績ゼロでも役職が与えられる確率が高い分、世間からは悪い意味で注目されます」(前出のジャーナリスト)


 三原じゅん子・こども政策担当大臣(60)、橋本聖子参院議員(60)、森下千里衆院議員(43)、丸川珠代元参院議員(54)、蓮舫元参院議員(57)、東京都の小池百合子知事(72)……女性議員のなかでも、やはり芸能界出身者は目立つ存在だ。


 山尾氏はまた返り咲けるのか。


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