フジテレビの昼のバラエティー番組「ぽかぽか」の水曜レギュラーを担当していた同局の山本賢太アナウンサー(27)が過去にオンラインカジノを利用していたと同局が11日に発表し、波紋が広がっている。
オンラインカジノをやっていた時期や金額などについては調査中だが、同社は「事実関係を確認し、社員就業規則にのっとり厳正に対処してまいります」としている。
山本アナは、2021年に慶應大学卒業後、フジテレビ入社。野球部に所属していた経験を買われ、野球中継も担当。「ベストボディ・ジャパン」にも出場し、肉体派として活躍していた。
本人は、「様々な情報をお伝えする立場にある者として極めて不適切な行動で、深く反省しております。言葉では尽くせぬほどの後悔と恥ずかしさを感じております」とコメントしているが、複数の民放で情報番組やバラエティー番組を手掛けるフリーディレクターは「さもありなんだと思います。フジのアナは、みなさんノリはいいけど、やはりどこか意識が低いところを感じますから」としてこう話す。
「正直、他局に比べ、今でもフジの社風はどこか浮わついてるし、一連の問題が起こってからも、TBSやテレ朝の社員に比べ、ギョーカイ風を吹かしている人も多い感じがします。“楽しくなければテレビじゃない”の魔物は、いまだどこかに潜んでいると思いますよ」
それは昔から情報・バラエティー番組の制作現場にもよく現れていたという。
「たとえば、今は、ヤラセもすぐ問題になりますが、昔からそれに一番寛容だったのはフジです。すでに打ち切りになっている健康番組がありましたが、それらしい学説を唱えている学者を連れてきて、適当なCGを作って、検証も結論ありきでテキトーにしかやっていなかった。『おもしろければいいじゃん』って考え方で、他局に比べ、フジはそれが一番酷かったですね。
グループ全体で201億円以上の赤字損失を計上し、未だ7割近くのCMスポンサーが戻っていない状態のフジテレビだが、オンラインカジノの問題は、芸人、プロ野球選手のみならず、テレビマンにも波及しそうだ。
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収束の気配を見せない、「中居氏=フジテレビ問題」には、こうした社内の雰囲気も深く関係していそうだ。関連記事【もっと読む】容姿優先、女子アナ上納、セクハラ蔓延…フジテレビはメディアではなく、まるでキャバクラ状態だった…では、酒池肉林とも言える状況だった同局の体たらくについて伝えている。