【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】


 旧ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子元社長(58)が、その半生を語ったインタビュー本を7月半ばに出版する。その発売を前に出版元の新潮社から本の冒頭50ページほどが公開された。


 本を出版することについては「被害者の皆さんに対する補償の枠組みが整ってきたこと」「心と頭の整理ができてきたこと」「芸能関係の仕事から一切離れたこと」「記録として残したい」などと説明している。


 故・ジャニー喜多川氏の性加害問題、母・藤島メリー泰子氏との確執、SMAPの解散、嵐のデビューから来年の活動終了を受けてなど、その内容は多岐にわたる。


 しかし、このニュースを聞いて僕が気になったのは、東山紀之(58)の今後の動向だった。


 東山は旧ジャニーズ問題が出た後、芸能界をきっぱり引退し、「SMILE-UP.」社の社長として被害者に対する補償問題に取り組んできた。藤島氏が言うようにそれが一段落してきたというのなら、時期を見て芸能活動に戻る布石にもなるのではないだろうか。被害者のケア・補償という主たる業務がなくなってきているわけで、残務処理は藤島氏に任せ、社長業から降りてしまう可能性もある。



制作サイドから特番などへの出演オファーでもあれば断り切れないはず

 実際、しばらく時間をおけば芸能界から声がかかることはあるだろう。藤田まことさんが亡くなった後、人気時代劇である「必殺シリーズ」を継いできたのは東山で、制作サイドから特番などへの出演オファーでもあれば断り切れないはず。無論、その際は問題の総括を含めもう一度会見を開く必要はある。


 また、彼は数多くの舞台に立った経験もあって、こちらの仕事が入ってきてもおかしくはない。さらに、現役の頃は毎年ディナーショーを数時間開催して、いつも会場を満席にしていたが、そのショーを待ち望むファンは現在も多くいる。


 後輩たちのいる事務所に所属するかどうかは分からないが、人望が厚い人だけに、すべてのタレント・アーティストのアイドルに押し上げられ、再びアイドル軍団のトップの座につくこともあるだろう。


(城下尊之/芸能ジャーナリスト)


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