「ジェンダーレスで何者でもない」と、自らのありのままの姿をオープンにし、歌手として活動を続ける氷川きよし(47)の最新曲が話題となっている。


 氷川は、2022年末の紅白歌合戦を最後に休養し、24年3月にはデビュー以来24年間所属した事務所を退所。

新しい事務所「KIIZNA」を設立し、演歌だけでなくポップスやアニソンなど、ジャンルを選ばず、歌手としてもボーダーレスな存在として生まれ変わった。


 そんな中、4月6日に配信リリースされた新曲が「Party of Monsters」だ。アニメ「ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ」(フジテレビ系)のエンディングテーマになっており、初の高速ラップにも挑戦している。


 今作のプロデュースを手がけたのは、小室哲哉(66)で、デモテープを聞いた段階では歌える自信がなかったそうだが、小室が情熱を持って、レコーディングにも付き添い、無事に曲が完成したという。


 その最新曲が、子どもたちの間で大人気のようで、4月17日に公開された最新曲のミュージックビデオの再生回数は113万回再生を突破(6月16日現在)。コメント欄には《5歳の娘がこの歌にハマってます。今年の紅白でやってほしい》《甥っ子も大好きで一緒に踊ってます!》と早くも今年の紅白で歌って欲しいという声も散見されている。


■今年に入って創価学会制作のVTRに出演報道


「氷川さんといえば、2017年10月にリリースしたフジテレビ系テレビアニメ『ドラゴンボール超』の2期オープニングテーマとなった『限界突破×サバイバー』がヒット。19年5月、日本コロムビアの公式YouTubeで公開されると、公開から約10日で再生回数100万回を突破するなど、演歌支持層以外の層にも支持される大きなターニングポイントとなりました。今回の新曲も、耳に残る印象的なフレーズもあり、みんなで踊れる曲として早くも《今年のハロウィンで踊りたい》と、若年層からの支持もあるようです」(音楽業界関係者)


 氷川にとって大きなターニングポイントとなり、休止前最後のステージとなった22年末の紅白歌合戦で歌唱した「限界突破×サバイバー」のように、新曲でも新たな支持層を獲得する結果となり、同様に紅白歌合戦での歌唱を期待する声が上がるのも納得できる。


 だが、そんな氷川に対し、とある懸念があるという。


「独立以降、自身のジェンダーに関することだけでなく、創価学会信者であることをオープンにしている点です。

今年に入って学会制作のVTRに出演し、かつて本部幹部会にて『これからも広布のために、広布のお役に立てるように歌い続けていきたいなと思っています。それが自分の使命だと確信しています』と述べたことが報じられました。こうした氷川の言動に対し《信仰の自由があるとはいえ、広布のために歌うのなら、歌は聴かないようにしようと思います。紅白歌合戦にも出てほしくない》という拒否反応も示されています。ジェンダーフリーを公言されていることに関しては、《自分らしく好きなことをしていて良いのでは?》と肯定的に見る人も多いですが、行きすぎた布教活動があれば、歌手としての支持を下げるリスクもあるでしょう」(芸能ライター)


 4月9日、自身のインスタグラムで行ったインスタライブで、視聴者からの「男なの?女なの?どっちなの?」という質問に対し、「私は妖怪です。何か用かい? はい、歌の好きな妖怪です」とユーモアたっぷりに返答した氷川を称賛する声が相次いだ。氷川のオープンな姿勢はどこまでファンに受け入れられるのか。


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