スーパーカー愛好家「諸星一家」の代表でランボルギーニを所有する諸星伸一こと会社役員の山本伸一(55)と、自動車修理会社「松戸市モータースセンター」の社長、成田国造(80)両容疑者ら男6人が、不正に車検を通したとして、26日までに道路運送車両法違反の疑いで警視庁交通執行課に逮捕された。
山本容疑者は成田容疑者と直接接点はなく、8年ほど前から不正に改造したランボルギーニの車検を、諸星一家のメンバーや自動車販売業ら男4人を介して成田容疑者の会社に依頼。
■買い物客で賑わう銀座で愛車自慢
「山本は愛車のボディーに車体が点滅するLEDライトや排気音が大きくなる改造マフラー、リアウイングには突起物を取りつけ、窓を黒色のフィルムで覆っていた。『世界最強諸星一家』をうたい、仲間と複数台で首都高などを集団走行し、東京の松屋銀座の前に車を停車。山本らはランボルギーニから降りて、電飾を点滅させたまま、ガルウイングのドアを片方だけ開け、車内の様子が分かるようにして買い物客に見せびらかし、注目を浴びているのをそばで満足そうに眺めていた」(捜査事情通)
都民は迷惑行為としか思っていなかったようで、警視庁に改造マフラーによる騒音被害の苦情が多数、寄せられていた。
調べに対し、成田容疑者は「これまでに数百台の不正車検を行った」と容疑を認め、山本容疑者は「車検に通らないことは分かっていたので不正なルートを利用した」と供述している。
「山本さんは小学生の頃に巻き起こったスーパーカーブームの影響でランボルギーニカウンタックに憧れ、金を貯め、32歳の時、現金一括でランボルギーニを購入したそうです。ランボルギーニの販売や愛車をカスタムする会社を経営。ランボルギーニで田んぼに乗りつけて田植えをしたり、子どもたちを愛車に乗せたり、オーナー仲間と一緒にランボルギーニをソリに見立て、児童養護施設にプレゼントを届ける『サンタルギーニ』という活動をしていました」(知人)
慈善活動は結構だが、その前に法令順守だ。