高級住宅地の温泉スパリゾートだからといって油断はできない。


 ペットボトル型の小型隠しカメラで男性入浴客を盗撮しようとしたとして、兵庫県警芦屋署は13日、西宮市のガードマン、重村牧男容疑者(59)を性的姿態撮影処罰法違反(撮影未遂)の疑いで現行犯逮捕した。


 13日午後5時ごろ、重村容疑者は芦屋市の温泉リゾート「潮芦屋温泉SPA水春」を訪れ、ペットボトル型のカメラを持ち込み、脱衣場や浴場で男性客の裸を撮影。重村容疑者の動きを不審に思ったスタッフが本人に声を掛け、盗撮行為を認めたため、警察に通報した。


「重村はこれまで何回か水春を利用していて、その際、怪しい動きをしていたのをスタッフが覚えていた。『また来たな』と思い、『注意して見とかな』と目を離さなかった。すると重村が手に持ったペットボトルをタオルで隠すようにして、素っ裸で脱衣場や浴場をウロウロし出した。辺りをキョロキョロ見回すなど、不審な挙動を繰り返していたため、『隠し撮りしてるんちゃうか』と疑い、『ちょっとよろしいですか』と言って事務所に連れて行き、話を聞いたら盗撮行為を認めた」(捜査事情通)


 利用者の中には水分補給のため、ペットボトルを持ち歩くケースもあるが、重村容疑者の場合、動きも風貌も明らかに怪しかったようだ。


「ペットボトルは500ミリリットルのサイズで、ラベルの部分に小さな穴が開いていて、小型カメラが内蔵されたユニットを取り外せる仕組みになっていた。逮捕容疑は未遂だが、今後、マイクロSDカードに保存された画像を精査し、男性入浴客の裸が写っているかどうか、調べる」(前出の捜査事情通)


 調べに対し、本人は「カメラで男の人の裸を撮ったのは間違いありません」と容疑を認めている。


「阪急沿線の駅近くの築50年ほどのマンションに住んでいた。独身でアニメキャラ好きのいわゆるオタク系です」(知人)


 水春は露天風呂から芦屋マリーナや瀬戸内海を望めるロケーションにあり、13種類の風呂と3つのサウナ、岩盤浴、エステ、ホットヨガ、レストラン、カットサロンなどの設備があり、家族連れで一日中、楽しめる。事件当日もお盆休みの最中で、多くの利用客で賑わっていた。


 まさかこんな人気のスパリゾートに、「男色盗撮魔」がいるなんて思いもよらない。


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