「オレ、ゲイやねん」


 男はガス設備の点検業務で自宅を訪れた男性に肉体関係を迫る様子を動画配信し、再生回数を稼ごうとしていた。


 同性愛者を偽って、ガスの保安業務をしていた男性にわいせつな行為をしたとして、大阪府警天満署は7月28日、大阪市北区の飲食店経営の男(44)を不同意わいせつの疑いで逮捕した。

男は今月15日、偽計業務妨害と威力業務妨害の両罪で大阪地検に起訴され、18日、保釈された。


 7月8日、30代のガス業者の男性がガス漏れや給排気設備の保守点検のため、1人暮らしの男の自宅マンションを訪れた。男性が外部の給湯器のチェックを終えて部屋に上がり、台所のガスコンロ付近の点検を始めたその時、男は「ゲイ」をカミングアウト。男性の尻を複数回なで回し、持っていたペットボトルの先の部分を男性の股間に押し当ててツンツンしようとしていた。


「男性はむっちゃ驚いて『やめて下さい』『やめて下さい』と叫んで抵抗したが、それでも男に執拗に迫られ、怖くなってその場からダッシュで逃げた。男は業者の男性がピンポンを鳴らし、インターホン越しに話をしているところからスマホで一部始終を撮影していた。配信された動画には、慌てふためいている男性の顔がモロに写っていた」(捜査事情通)


 男性はすぐに電話をかけ、上司に報告。動画はすぐにSNSに投稿され、それを見た視聴者から会社に「こんな動画が上げられていますよ」と連絡があり、男性が翌日、署に相談した。


 調べに対し、男は「尻を触ったのは間違いない。面白い動画が撮れそうだと考えた。再生回数を伸ばすためだった」と供述している。


「ホンマはゲイではないのに、ゲイのふりして相手がビックリする様子を見て面白がっとった。

ガスの点検をしてくれた業者を巻き込んで再生回数稼ごうとしとったんやから、タチが悪い。男が投稿していた他の動画も似たような迷惑系の内容やった」(前出の捜査事情通)


 男性は生きた心地がしなかっただろう。ピンポンを鳴らすたびに、フラッシュバックするかもしれない。


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