被害者たちは不正ログインに気付いていなかった。


 お笑いコンビ「アインシュタイン」の稲田直樹(40)やプロスポーツ選手のインスタグラムのアカウントに不正ログインしたとして、警視庁サイバー犯罪対策課は5日、不正アクセス禁止法違反の疑いで住所、職業不詳の久保智成容疑者(32)を再逮捕したと発表した。

調べに対し、黙秘している。


 昨年7~10月、久保容疑者は稲田のインスタに計16回不正にログイン。同時期、稲田のアカウントからフォロワーの女性に性的な画像を要求するダイレクトメッセージ(DM)が送信されていた。昨年8月、稲田が「身に覚えがない」と警視庁四谷署に相談していた。


 久保容疑者は昨年10月、20代俳優や30代プロスポーツの指導者ら4人のSNSに不正ログインしたとして、今年5月以降、3回逮捕され、今回が4回目。少なくとも約70件のアカウントに不正ログインを繰り返していた。


 発覚のきっかけは暴露系ユーチューバーの「告発」だった。昨年7月、<ネット番組の企画で稲田さんから下着姿の写真を送るよう要求された>と訴える女性の証言を投稿。当時、ネットユーザーの間で騒ぎになり、稲田本人もアカウントを乗っ取られたことを知った。


「稲田さんはまったく身に覚えがないのに、『おまえだろ』と犯人扱いされたり、乗っ取られたのを言い訳に使っているのではないかと疑われていた。本人から相談を受けて捜査を進め、スポーツ選手や俳優、一般人も被害に遭っていたことが判明した。稲田さん以外、捜査員が接触するまで不正ログインに気付いていなかった。

いずれも当時、名前や生年月日を組み合わせたIDやパスワードを設定していたため、推測してアクセスしたとみられている。稲田さんを狙ったというよりも、有名人の誕生日を調べて片っ端からアクセスしていた可能性があります」(捜査事情通)


 逮捕を受け、稲田は自身のXに<今回の件はセキュリティ管理を十分にできていなかったことも原因のひとつだと感じています>と投稿。本人が知らないうちに成り済まされているのだから、怖い。


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