鬼畜男ら3人はトレーディングカード販売店に「店の手伝い」として出入りしていた30代の被害男性に人とは思えない仕打ちを繰り返し、面白がってその様子をスマホで動画撮影していた。


「目を突くで」などと脅して排泄物の入ったインスタント食品を無理やり食べさせ、陰部を感電させた上、足のスネに火をつけたとして、大阪府警浪速署は12日までに同市浪速区日本橋西のトレカ販売店元経営者の山下諒(37)、従業員の竹内孔志(29)、手伝いの橋本充輝(24)ら3被告を強要などの疑いで逮捕・起訴した。


 トレカ店は当時、アニメ文化の中心地である大阪・日本橋の「オタロード」に店舗を構えていた。3人は今年2月8日、被害男性を店の前の路上に連れ出し、橋本被告自身が排泄した大便をレンチンのインスタント食品の容器に入れ、「目を突くで」「混ぜて食べろや」「早うせい、時間がないんや。最悪や」と脅し、被害男性に口の中に入れさせた。


 これが直接の容疑だが、卑劣な行為は一度だけではなかった。話は1週間前にさかのぼる。


■大便食わせ、顔を押し付ける


 2月1日、山下被告が大阪市内を歩いていると、ふと路上に放置されていた大便を発見。山下被告は被害男性に「(口の中に)パクっていってから、即吐いてもええから」と命じて指で大便をツンツン突かせて食べさせた。さらに翌日も同じ場所を通りかかった際、指を思いっきり大便に突かせ、再度、食べさせると、最後は残った大便に被害男性の顔面を押し付けた。この大便が人糞だったのか、動物の糞だったのかは分かっていない。


 その後、虐待はますますエスカレートする。


「2月17日、橋本が店舗前の路上で被害男性の頭髪をバリカンで刈り取った。山下、竹内、橋本が店内で被害男性を全裸にさせ、むき出しになった性器にアルミホイルをグルグルと巻きつけ、先端部分をとがらせ、コンセントの差し込み口に挿入した。

その瞬間、『バチッ』と音がして被害男性の下半身に電気が流れ、感電した。続けて被害男性を店舗前に連れ出すと、左足のスネ部分にアルコールスプレーを噴射し、ライターで火をつけた」(捜査事情通)


 別の傷害事件で山下被告と竹内被告を逮捕し、スマホを調べたところ、これらの所業がすべて保存されていたため、事件が発覚した。


「被害男性が働き始めたのは昨年12月です。最初の頃は仕事上でミスをしても、軽くどつかれる程度だったが、1月から暴行を加えられるようになり、『罰ゲーム』と称してますますひどくなっていった。動画の内容? そら、えげつなかったで」(前出の捜査事情通)


 調べに対し、山下被告は黙秘し、他の2人は、「山下の発案で罰ゲームとしてやった」と供述している。


 山下被告は日本橋でコンカフェを経営したり、ユーチューバーとして動画配信するなど、地元ではちょっと知られた人物だった。


 被害男性は山下被告らに精神的に支配され、逃げるに逃げられず、命令に従わざるを得なかったのだろうか。


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