「代表だから、断ったらアイドルを続けられないと思い、我慢した」


 15歳から約5年間にわたって芸能プロダクションの社長に性暴力を受けていた少女は、悲痛な思いをこう吐露したという。


 自らが代表を務める芸能プロに所属するアイドルに、わいせつな行為をしたとして、「GO little by little」代表の鳥丸寛士容疑者(39)が15日、児童福祉法違反(淫行させる行為)容疑で、警視庁少年育成課に逮捕された。


 少女は14歳で鳥丸容疑者の事務所に入った。15歳になった2020年、相談事があるという少女を鳥丸容疑者は東京都内のレンタルルームに呼び出した。話を聞き終えると態度を豹変させ、その場で少女を押し倒し、わいせつな行為に及んだ。その後も「ファンに販売するスペシャルチェキを撮ろう」という口実で少女を度々、レンタルルームやホテルに誘い出していた。


「スペシャルチェキは他の所属アイドルにはなく、この少女だけが際どいポーズで撮影をする特別なチェキだった。実際、ファンにも販売され、その撮影名目で少女は露出ギリギリの格好をさせられ、撮影終了後に体をもてあそばれていた。少女が鳥丸の要求に従っていたことから、行動をエスカレートさせ、部屋番号を一方的に送り付けるなど、有無を言わさず呼び出していた。少女は『行かなきゃ』という感じで拒絶できなかった」(捜査事情通)


 調べに対し、鳥容疑者丸は「真剣な交際のつもりで立場の利用などしていない。この業界では運営側とアイドルの交際は、よくあること」と、容疑を一部否認。


 一方、少女は「ホテルに誘われるのはつらかったけど、アイドル活動をすることが好きで、活動を続けたくて代表からされたことは黙っていた。何年も思い悩んだ。撮影でホテルに誘われ、無理やりされてつらかった。

行為はエスカレートし、精神的に参っていた」と被害を訴えた。


 鳥丸容疑者は6年前、所属するアイドルたちから自身の誕生日を祝福され、こうSNSに投稿していた。


<本当に驚きもあり、嬉しさもあり照れもありましたが、近年は地下アイドルの運用内容など問題に取り上げられることが多い中で、自分が間違ってなかったのかなと思うことができた気がして感動しました>


 そう言いながら、悪徳代表は卑劣な手口で所属アイドルを食い物にしていた。


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