10月6日に放送されたフジテレビ系情報番組『サン!シャイン』でキャスターを務める佐々木恭子アナウンサー(52)の発言を巡り、SNS上で物議を醸している。この日の放送では、4日におこなわれた自民党総裁選で新総裁に選出された高市早苗氏(64)が、当選後の演説で「馬車馬のように働いていただきます。

私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて働いてまいります」と表明したことを取り上げた。


 そこでVTRを見た佐々木アナが「ご自身の覚悟とはわかりましたけど、やっぱり今、企業も本当に多様な価値観の働き方を実現するために管理者たちは必死なんで、"えぇ、ガクッ"とはきました。時代に逆行だなって……」とコメントしたのだ。この発言に視聴者が不快感を示している。


《誰もアンタに働けなんて言ってない。むしろ休んで、その面を臆面もなく公共の電波に乗せるのを控えて欲しい》《中居正広事件でロクに対応できなかったくせに人のこと言えるのか?》《フジテレビの働き方の方がおかしいでしょ》


 佐々木アナは、影響力のある高市新総裁が「ワークライフバランスを捨てる」と宣言したことに苦言を呈したのだろうが、「ご意見」をしたことに世間は納得していない。元タレントの中居正広氏と同局の元女性アナウンサーとのトラブルを発端としたフジテレビ騒動を巡るモヤモヤは今でも視聴者に残っているからだろう。


「佐々木アナは被害に遭った女子アナの窓口となりましたが、真摯に対応できなかったとバッシングを受けて、今年1月から番組の出演を見送りになり先月末に復帰したばかり。今年3月末に公表された第三者委員会による調査報告書では、佐々木アナの負担は大きく、《管理職の職責を超えるもの》として擁護されています。それでも7月放送の検証番組のVTR以外では説明もなく、復帰後も一連のトラブルへの言葉はありません。視聴者にとっても区切りがついていないまま、早速の"ご意見番気取り"とみなされ、批判の声が相次いでいます」(女性誌ライター)


■7日放送では沖縄県南城市長のセクハラにも言及し……


 7日放送の番組では、セクハラが認定された沖縄県南城市の古謝景春市長が議会解散をした問題を、佐々木アナが「根本的にセクハラに対して認識が甘かったんじゃないか」とバッサリ。

"ご意見"として的外れではないだろうが、これにも違和感を覚えた視聴者からの苦言が散見される。


「佐々木アナはアナウンス局次長に昇進し、MC復帰も果たしました。フジにとっても、10月の改編で視聴率が低空飛行の『サン!シャイン』に話題をもたらしたかった。東大卒で女性管理職として活躍する佐々木アナの投入が新しい風をもたらすと考えていたのでしょう。しかし、騒動発覚直後の対応が悪かったことが響き、現在のままでは何を言ってもマイナスにしかならない。そもそも、最近はアナウンサーが個人的意見を言うこと自体が度々炎上するなか、フジテレビの、それも"当事者"が発言することはリスクが大きい」(スポーツ紙芸能記者)


 佐々木アナが「支持」を得られるまでの道のりは長そうだ。


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