SixTONES松村北斗(30)の主演映画『秒速5センチメートル』(東宝)が10月10日に公開され、初日からほぼ大入り満員が続いている。この映画は新海誠監督・原作・脚本で、2007年3月にアニメーション映画として公開されたものを実写化。

新海監督から「繊細で透明感のある演技は、彼しか適任者はいない」と松村が絶賛されていたことを含め、公開前から評判が非常に高かった。


 公開初週の興行収入は5億円超で、このままの流れが続けば、松村の主演作品としては過去最高となる25億円超の最終興収も期待されている。


 これまでの松村の主演最高興収は、森七菜(24)とダブル主演した、21年9月公開の『ライアーライアー』(アスミックエース)の約8億8400万円。そして、今年2月に公開された松たか子(48)主演の映画『ファーストキス 1ST KISS』(東宝)では、その相手役を演じて興収28億円を超えた。松村は今や"時の人"状態だ。


 一方で松村の一部ファンたちがザワついているのが、森との再共演だ。『ライアー~』の公開直後に、本人か、あるいはごく限られたスタッフしか入手できないような意味深ツーショット写真が流出。映画製作委員会がこの写真が映画のメーキング素材であることをわざわざ文書で説明する"騒動"があった。それ以来、テレビでの2人の共演は完全に途絶えた状態が続いていて、ある芸能関係者は「もう永遠にないだろうね……」とまで言っていた。ところがあれから4年、絡みは無かったものの『ファーストキス~』で再共演し、続けて『秒速~』でも、松村が高校時代に思いを寄せる同級生役を森が演じて再共演をしている。


 松村のファンをいたずらに刺激しないように、森が少しずつ松村との距離を縮めているのが傍から見ていても理解できることで、芸能記者の間では「松村と森がディープな恋愛作品を撮るのも時間の問題」と注目が集まっている。


■"数字を持っていない女優"の烙印を押されつつあったが…


 その期は熟しつつあるというか、2人とも着実に役者として前進している背景がある。


 松村の"SixTONES俳優部門"の活躍は顕著だが、森は『ライアー~』後、23年6月公開の主演映画『君は放課後インソムニア』(ポニーキャニオン、奥平大兼とW主演)の興収が振るわず、23年7月期の主演ドラマ『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)も平均視聴率は、いわゆる"月9"としては想定外の5.7%を記録。"数字(視聴率)を持っていない女優"の烙印が押されかける寸前だった。しかしそんな森の評価が今、急激に上昇している。


 そのきっかけは今年6月に公開され、10月12日に興収158億円を突破した『国宝』の名演技だ。吉沢亮(31)と横浜流星(29)ばかりがクローズアップされがちな同作品だが、吉沢の妻役としての森の演技は、映画関係者の間では非常に高い評価を得ていて、ここにきての『ファーストキス~』と『秒速~』も合わせ、"ヒット作に名バイプレーヤーの森七菜あり!"という存在になりつつあると、もっぱらの話題なのだ。


「森の、若さや可愛さだけの女優だった頃から見れば、かなり成長した感は誰もが納得できるところでしょう。昔は松村のファンにも完全に嫌われていた森でしたが、『ファーストキス~』と『秒速~』と立て続けの共演に色めき立っているのは、『ライアー~』の頃を知っている古参のファンだけ。実際、過去を蒸し返す声もそんなに聞こえてきていません」(映画関係者)


 頓挫しつつあった"ゴールデンコンビ"が、それぞれが充実した4年の時を経て、地味に復活の兆しを見せてきているのか……2人の今後から目が離せない。


(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)


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 サントリーの元会長・新浪剛氏が松村北斗についての怒りを買っている。関連記事【もっと読む】旧ジャニーズファンが新浪剛史サントリー元会長を大批判…松村北斗「CM切り」の恨みが爆発…では、松村ファンが抱く新浪氏への「恨み」について伝えている。


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