「編成か制作か、いずれにせよ誰かが責任を取らないと収まりがつかないんじゃないか。そんな戦々恐々とした雰囲気になっています」とはフジテレビ関係者。

鳴り物入りだったフジのGP帯ドラマがことごとく不発だからだ。


 沢口靖子(60)の月9「絶対零度~情報犯罪緊急捜査~」しかり、三谷幸喜脚本×菅田将暉(32=写真)主演の水10「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」しかり。「もしがく」に至っては10月22日放送の第4話が世帯視聴率3.7%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)と“危険水域”に入っている。


「『絶対零度』は今のところ5%台とはいえ、沢口さんの“黒歴史”になりそうな雲行きですし、『もしがく』も豪華なキャストにセットで通常の2倍以上の制作費をかけていると言われてこの数字じゃ、厳しいなんてもんじゃありませんよ」(前出のフジ関係者)


 それだけじゃない。北村有起哉(51)主演の木10「小さい頃は、神様がいて」は、“名手”岡田惠和脚本なのに、23日放送の第3話が3.3%と冴えない。


佐藤隆太さん主演の火9『新東京水上警察』は推して知るべしで、TVerのお気に入り登録数で、トップ10に入っているフジの秋ドラマはひとつもありません。完全に他局の後塵を拝している。草彅剛さん主演の月10『終幕のロンド―もう二度と、会えないあなたに―』はカンテレ制作ですが、こちらもトップ10圏外。数字が悪くても視聴者の評価が高ければ救いもありますが……」(スポーツ紙芸能デスク)


 レビューサイトFilmarksでの「絶対零度」の評価は5点満点で2.7、「もしがく」も3.0(10月28日現在)と“合格点”とは言い難い。


「今期のフジドラマのラインアップを見て分かる通り、シニアの取り込みを図ったようですが、壊滅状態です。そもそも一連の“フジテレビ問題”に一番嫌悪感を抱いているのは若年層じゃなくて、実は熟年層です。フジ黄金期の80年代、90年代に青春時代を過ごした中高年は、不祥事でやり玉に挙がったフジの幹部連中の名前も若い頃からよく知っているわけです。

醜聞の“登場人物”にリアリティーがあるせいで、余計に嫌悪感が増している。そんなアンチが多い中高年を狙ってスルーされたところで、何の驚きもありません」(前出のスポーツ紙芸能デスク)


 そのうえ制作費もどんどん削られ、現場スタッフの不満はたまる一方……なんて噂話も聞こえている。それでヒットを飛ばせというのも、無理な話か。


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