好事魔多しということか。


 トランプ米大統領との会談は、とりあえず成功。

日韓、日中首脳会談もこなし、上々の滑り出しとなった高市外交。各種メディアの世論調査では内閣支持率が絶好調で「ロケットスタートに成功」なんて報じられている。高市首相は得意の絶頂に違いないが、どうも不穏な空気が漂い始めている。高市内閣の閣僚から、スキャンダル噴出の予兆が出ているのだ。


「31日、ある目玉閣僚に関連する醜聞が近々報じられそうだ、という情報が永田町で一斉に駆け巡りました。雑誌メディアが証拠を押さえている、といわれています。中身は『政治とカネ』といった堅いものではなく、ワイドショーが飛びつきそうな仰天スキャンダルです。報じられたら、大騒ぎになるのは確実。対応によっては、高市政権にマイナスとなる恐れがあります」(官邸事情通)


 ただ、噂になっている醜聞は大臣本人に直接的に関わるものではない。それだけに「政権へのダメージは限定的だろう」(永田町関係者)とみる向きもある。


「流れているスキャンダルは政権そのものへの打撃にはならない可能性があるものの、大きな話題になるのは確実です。だから、実は他により大きな不祥事があり、それを覆い隠すために自民党関係者があえて今回の情報を流布しているのではないか、とみられている。

情報戦は自民にとって“常套手段”ですからね」


 ということは、閣内には他に特大の不祥事が潜んでいるわけか。


「ある大臣には『政治とカネ』の疑惑があり、複数のメディアが目をつけているといわれています。また、別の大臣は深刻なパワハラ問題が囁かれている。こちらも、複数メディアがウオッチしているそうだ。総裁選で麻生派や旧茂木派の支援を受け勝利した高市さんは、派閥のバランス、論功行賞で人事を行った。それだけに“身体検査”が不十分で、問題大臣が紛れ込んでいても不思議ではない。スキャンダルは続出しかねません」(同前)


 週明けから、国会では衆院予算委員会が始まり、論戦が本格化する見込み。下手すると、疑惑噴出で好調もいつまで続くか分からない。一気に転落、という展開もあり得るわけだ。


「最近、高市シンパの自民関係者が知り合いの記者に連絡し『大臣の不祥事って何か上がってる?』などと、探りを入れている。何かあれば、即座に高市官邸に報告するというのです。裏を返せば、それだけ高市内閣の閣僚を不安視しているということです」(前出の官邸事情通)


 高市の何とも言えないニヤケ顔も、いつまで続くか分からない。


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