【2025秋ドラマ 注目美女の魅力と素顔】#3
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学校の同級生には、いろいろなタイプの女子がいる中で、王道の美人や美少女とは違う、都会の路地裏をモノクロ写真で撮ったような渇いた魅力を持った個性的な人がひとりはいた。彼女がさみしそうな表情で窓の外を眺める姿に惹かれたという人も少なくないはず。
恒松祐里は、そういう孤高の魅力を持っている個性派女優だ。
2025年秋は、timeleszの橋本将生・主演の「ひと夏の共犯者」(テレビ東京系・毎週金曜深夜0時12分)で二重人格のヒロインを演じ、明るいアイドルグループメンバーと、冷酷なもうひとつの人格を演じ分けている。
1998年10月9日生まれ、東京都出身。2005年に成海璃子が12歳で主演したドラマ「瑠璃の島」(日本テレビ系)で子役デビュー。2021年にはNetflixドラマ「全裸監督2」のヒロインを体当たりで演じたほか、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」に清原果耶の親友役で出演した。
「もみ消して冬」(日テレ系)で演じた“危険な香りが大好物”の女性警察官、「ミワさんなりすます」(NHK)で松本穂香が演じた主人公を翻弄する家政婦などのクセ者役を鮮やかに演じる一方で、初主演映画「きさらぎ駅」や門脇麦主演の「リバーサルオーケストラ」(日テレ系)などでは明るい等身大の役柄も好演した。脇役のポジションで唯一無二ともいえる個性的な存在感を発揮するだけでなく、ヒロイン役が似合う華やかさと正統派感も持ち備えている。
つまり、恒松はガソリンとEVの両方で動くハイブリッドカーのように、主役と脇役、陰と陽を切り替えて演じるハイブリッドな女優だ。だからこそ、今秋のドラマのような二重人格の役にキャスティングされるのだろう。
1998年生まれなので葵わかな、広瀬すず、福原遥、堀田真由らと同学年になるが、彼女たちと比べると恒松祐里はだいぶ大人びて見える。本人もチャームポイントだと語る口元の2つのほくろが色っぽく、セクシーな印象を与える。
恒松祐里に似合いそうなものを挙げるなら、回転木馬、廃虚、砂時計、万華鏡、純喫茶、古書店、夜店、貨物列車……。
美しさの中に妖しさと懐かしさを秘めているので、探偵小説の登場人物、それも江戸川乱歩や横溝正史よりも高木彬光や都筑道夫の小説のモダンな世界観がハマると思う。
そんな女優、ほかにはちょっといない。これからも「なんか気になる女優」として、さらに多くの人を惹きつけるに違いない。
(高倉文紀/女優・男優評論家)

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