開始数時間前に突如として中止が発表された、歌手の浜崎あゆみ(47)の上海公演。発表後には本人が無観客で全演目を“披露”したことが報じられた。

後日談にも事欠かない状況となっているが、「無観客でも“開催”してみせたのは本人らしさが出ている」と指摘するのは浜崎に詳しい週刊誌芸能記者だ。


「コロナ禍初年となる2020年の年末のことです。他の歌手のクリスマスイベントやカウントダウンライブが中止になる中でも浜崎さんは開催を模索。自身のクリスマスコンサートは無観客ながら配信で実施し、カウントダウンライブも同様に……となりそうでしたが、本人が濃厚接触者となってしまい、やむなく中止。ただ、最後の最後まで信念を貫こうとする姿にファンは心を打たれたものです」


 何が何でもやり抜こうとする精神の強さの表れということか。無観客での上演が報じられるや、ネット上では浜崎への賛辞が続々と上がったほか、文化人もこの動きに呼応した。弁護士の紀藤正樹氏は11月30日にXで、《今回の件は表現の自由が確立していない中国の実態》と論評。同国の人権状況について警鐘を鳴らすといった反応が見られたが、「浜崎さんはデビュー当初から表現や言論の自由に敏感ですよね」と語るのは音楽誌ライターだ。


「2001年発売のシングル『Endless sorrow』のミュージックビデオなんですが、描かれているのは『声を出すことを禁じられた世界』で、当時、大きな話題になりました。MVの冒頭には『Give me freedom』と歌う黒人男性が警察官に制圧されるシーンや、見進めていくと、声帯を切除された囚人たちが映るシーンなど、発言を禁じられていることに異を唱える演出が世の中に衝撃を与えたんです」


 無観客での歌――まさに“声にならない声”が発せられたということか。


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 昨今の浜崎あゆみだが、その食生活がどうにも心配だ。関連記事【もっと読む】浜崎あゆみの“ドカ食い”は大丈夫なのか…今度は深夜に揚げ物ドッサリ、6月には1日ケーキ2個で胸焼けと明かす…では、本人の荒れ気味な食生活について伝えている。


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