【続続・あの有名人の意外な学歴】#2
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文部科学省の調査によると現在、通信制高校に在学する生徒は30万5221人。全高校生の9.6%を占める。
「2020年に初めて20万人を突破。以降、右肩上がりで増え続けています。かつてはずさんな運営が指摘される学校も少なくなかったが、だいぶ改善され、不登校対策のもっとも有力な選択肢になっている」(文科省初等中等教育局職員)
芸能界でも通信制高校を利用するケースが増えている。「タレント御用達の高校として堀越、日出(現・目黒日大)、明大中野定時制(廃止)などが知られていますが、今は通信制が主流。芸能活動と学業の両立が容易で、隠し撮りの心配もない」と女性誌記者。芸能人の入学は学校側のメリットも小さくないと話すのは大手通信制高校の元スタッフだ。
「有名人が学んだとなれば大きな宣伝になる。生徒本人はもとより保護者にも安心感を与える」
芸能人なら誰でもいいというわけではない。当然ながら、好感度の高いタレントほど、学校にとってはプラスになる。
「近年でその代表格は永野芽郁さん(26)でした。彼女が入った広域通信制のクラーク記念国際高校はずいぶん得をした」と、この元スタッフは振り返る。
小中は地元・西東京市の公立。
「いわゆる高校サッカーのイメージガールです。クリーンさと親近感を兼ね備える現役高校生が条件。選ばれれば、男子高校生の間で人気が一気に上がる。“清純派女優の登竜門”とも称され、永野の前年には広瀬すず(27)が就いていました」(女性誌記者)
その時、広瀬が在学していたのは広域通信制のあずさ第一高校。クラークのライバル校だ。
「彼女たち自身が学校名を発信したわけではありませんが、そうしたことはすぐに伝わる。SNS上で拡散し、両校ばかりか、業界全体にも少なからず恩恵をもたらした。親しみやすい2人のおかげで通信制高校が身近に感じられ、イメージアップにつながった」(元スタッフ)
当時、通信制高校の運営に携わっていた元スタッフはその影響の大きさを肌で感じたという。永野は高3の時に翌春からスタートする朝の連ドラ「半分、青い。」の主役オーディションに合格。さらに好感度は跳ね上がったが、それもここにきて揺らぎつつある。
(田中幾太郎/ジャーナリスト)

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