歴史的に見れば、快挙だったかもしれない。12月7日、日本武道館で行われたAKB48の20周年記念公演にOG135人が集まり、マスコミは大々的に取り上げた。


「過去の人気が凄かっただけに、現在のメンバーの知名度の低さもクローズアップされました。一方で、過去の女性アイドルグループを見ても、20年ものキャリアは珍しく、グループを存続させている今のメンバーは立派だと言えます。彼女たちがいなければ、OGが揃う機会はなかったかもしれないですから」(芸能記者=以下同)


 今回、引退した渡辺麻友(31)を除き、“神7”と呼ばれた前田敦子(34)、大島優子(37)、篠田麻里子(39)など全盛期の2010年代前半の主要メンバーが勢揃いした。これは、実に珍しい現象だという。


■ソロのうまみを知った人気メンバー、事務所の垣根


「AKBと同じく、秋元康の関わったおニャン子クラブは約2年で解散した後、何度もテレビなどで再集結していますが、主要メンバー全員の揃い踏みはないですからね」


 おニャン子は02年に再結成シングル「ショーミキゲン」を発売し、新田恵利国生さゆり内海和子城之内早苗岩井由紀子渡辺美奈代などの人気メンバーが集まったが、工藤静香渡辺満里奈、河合その子、高井麻巳子などは入っていない。


「引退したメンバーは仕方ないにしても、ソロで成功した人はグループ時代に戻るうまみがないですからね。本人はそう考えなくても、周囲が『今さらおニャン子の名で活動する必要はない』と止めるような事情もあったでしょう」


 モーニング娘。はAKB48より早い1998年にメジャーデビューし、加入や脱退を繰り返しながら、現在も活動している。だが、00年前後の超人気時代のメンバーの全員が集まる機会はない。11年、OG10人で『ドリーム モーニング娘。』が結成されたが、後藤真希辻希美加護亜依市井紗耶香などはいなかった。


「グループ時代は同じアップフロント所属でしたが、何年か経つと他事務所へ移籍する者もいた。そのため、同じステージに立てなかった。当時は事務所の垣根が高かったですからね。一度だけ、『ドリーム モーニング娘。』の公演にエイベックスに移籍した後藤真希が参加していますが、約1年の活動を共にするのは難しかった。その後も何度も再集結の場はありますが、全員は揃わない。スキャンダルを起こして、呼ばれないパターンもあります」(芸能関係者=以下同)


 AKBは当初、全員がAKSという事務所に所属し、のちに既存の芸能プロダクションに振り分けられていった。


「全盛期から別々の事務所で活動する珍しいグループだったため、今回の再集結も難なくOGが集まれた面はあるでしょう。AKBにもモー娘。のようにスキャンダルはありましたが、全盛期の主要メンバーで長期謹慎状態になる人はいなかった」


 現役に加え、OGの紅白歌合戦への出演も決定しているAKB48。これからも息長く活動を続けていきそうだ。


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 人気メンバーたちはこの間、それぞれ結婚・恋愛・起業など別々の歩んできた……【秘蔵写真】とともに【関連記事】も要チェックだ。


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