12月13日に放送された「女芸人No.1決定戦 THE W 2025」(日本テレビ系)では、過去最多となるエントリー数1044組の中から、7年ぶりに決勝進出したベテランのニッチェが9代目王者に輝いた。しかし、優勝者以上に話題となっているのが、審査員を務めた、粗品(32)の“辛口審査”だ。


 粗品は今回、「THE W」で初めて審査員を務めたが、毒舌を連発。


 Aブロックで、「電気ジュース」に圧勝した「もめんと」に対しては、7人の審査員の中で、ただ1人「電気ジュース」に投票した粗品は、「前半捨てた分の伏線回収的なうまみが全く足りてへん」「やりたことは分かるんですけど、2人がネタづくりに向き合う時間と脳みそが足りてへん」と4分近くにわたって辛口コメント。


 Bブロックで「エルフ」と対決して敗退した「パンツ万博」に対しては「正直、1秒も面白くなかったです」とバッサリ。


 さらに、Bブロックで「ニッチェ」に敗れた結成3カ月の「ヤメピ」には、審査員で唯一ヤメピに投票していた粗品は、「今日はウケたらアカンやつがウケてたり、ずっと間違ったお笑いの常識がテレビで放送されているのが本当に歯がゆいです」「テレビを見ている素人って、笑い声あるかどうかでしか、おもろい、おもんない判断できないんでね。ちょっとそれがかわいそう」などと爆弾発言した。スポーツ紙芸能担当記者はこう話す。


「粗品の発言は、ネット上で《よくぞ言った》《ガチ批評》なんて声がある一方で、《客をディスるのは最悪》などと、賛否両論が巻き起こり炎上していますが、よく聞くと、辛口の中にフォローの言葉も入っており、まさに彼がYouTubeで展開している“1人賛否”のようなフォーマットで批評しているのが分かります」


 さらに粗品が、番組最後の講評で、こう言い放ったことも物議を醸した。


「賞金1000万円にしては、レベルの低い大会やったと思うんですが、でも、面白い人も何組かいたし、最終決戦残った3組の方も、これからももっと活躍してほしいです。ニッチェさん優勝おめでとうございます」


 確かに、お笑い関係者の間では、「『THE W』は『M-1』などに比べて面白くない」という声は以前から一部でささやかれていた。お笑い評論家のラリー遠田氏はこう話した。


「お笑い界では女性芸人が圧倒的な少数派なので、『THE W』が多くの視聴者にとってやや物足りないものに見えるのは仕方がないことです。今年は新たに審査員に加わった粗品さんが、そういった事情も含めて率直な審査コメントをしていたので、そのことで視聴者の満足度も上がった気がします。

まだまだ課題はありますが、面白いネタはたくさんありましたし、粗品という劇薬を投入したことで今までよりは見応えのある大会になったのではないでしょうか」


 爆弾発言連発の“劇薬”の投入は、来年以降の「THE W」にどう影響を及ぼすか。


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