国民的アイドルグループ・が今年大みそかに生放送される「第76回NHK紅白歌合戦」に出場しない意向であることを15日未明にサンケイスポーツが報じた。


 嵐は5月6日、ファンクラブサイトに投稿した動画で1587日ぶりにグループ全員姿を披露し、来春にコンサートを開催して2026年5月31日をもってグループとしての活動を終了することを発表している。


 そのため、今回の紅白出場が叶えば、グループ最後の紅白として大きな目玉になることは間違いなかった。そのためNHK側も、紅白の出場者発表会見で嵐の出場に関しての質問に対し、「継続的に交渉を続けたい」と言及しており、水面下の交渉が続いていていることが伺えた。


 しかし、嵐サイドはNHKからの再三の出場依頼について、「準備不足」などを理由に11月末には紅白への不出場を決めていたようだ。


■ファンも紅白に出場しない嵐の判断を支持


「オファーがあった段階から、メンバー全員で話し合い、映像だけの出演も検討した瞬間もあったようですが、来年5月末に活動終了というのが決まっている中で、今更出場してプロモーションする必要性はないと判断したようです。嵐としてNHKにはもちろん恩義は感じているのでしょうが、NHKも嵐の恩恵を受けてきた。いわば対等の関係ですからね」(芸能事務所関係者)


 嵐は、ファンファーストを掲げ、特にファンクラブに入っているファンの気持ちを尊重し続けてきたグループだ。活動休止や活動終了のお知らせもファンに一番に知らせたいとし、厳戒態勢を敷いてきた。だからこそファンからも《嵐は「嵐ファン」に感謝を伝えるために活動を再開するんだから紅白に出る必要はない》《賢明な選択だと思う》と、紅白出場をしないという嵐の選択に肯定的な見方が相次いでいる。


 また紅白に出場しないという意向には、メンバーのプライベートでの変化もあったようだ。


「紅白不出場の理由としては、休止していた大野さんの体力面の懸念などが挙げられることも多いですが、実際はグループの半分以上が妻子持ちということで、各々ゆっくり年末を家族で過ごそうという話にもなったようです。『紅白に出るべきか?』というグループ内の話し合いでも、ファンファーストを優先させ、ファンクラブ以外ではグループとしての露出の必要はないという方向性を継続することに決めたと聞いています」(同)


 メンバーの中で、二宮和也(42)、相葉雅紀(42)、櫻井翔(43)は既婚者。二宮は2021年3月5日に一般人女性との間に第一子の長女、22年11月19日に第二子の次女が誕生したことを発表している。

相葉も22年10月23日、事務所を通じて第一子となる男児の誕生を発表し、2025年6月12日、第二子が誕生していたことが「女性セブン」の取材で明らかとなった。櫻井も2023年2月15日、第一子が誕生したことをジャニーズ事務所を通じて報告しており、グループ中3人が妻子を持っている。活動休止前とは違ったライフスタイルが形成されているのも事実だろう。


 メンバー全員が40代を迎え、「年末年始は紅白出場よりも家族との時間を大切にしたい」という選択があっても不思議ではない。家族を大切にしながら、嵐は最後の瞬間までファンのために全力を尽くすつもりなのか。


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