Snow Manやが所属する、STARTO社が大みそかの31日に3年ぶりに「カウントダウンコンサート(通称:カウコン)」を開催することが話題となっている。当日は、「FAMILY CLUB online」で有料生配信、そして年明け1月7日には、Netflixで配信されるという。


 旧ジャニーズ時代からのファンは、久しぶりのカウコンとNetflix配信に歓迎ムードのようだ。


 ジャニーズ事務所時代のカウコンでは、レコード大賞やNHK紅白に出演した所属タレントたちが一堂に集まり、ジャニーズらしさ全開のステージを展開。カウコンも地上波テレビの利権のひとつとしてテレビ東京フジテレビで放映されてきた。


 それがここへきて配信に大きく舵を切ったというわけだ。


「そもそも旧ジャニーズは全国の子供から学生を中心にアイドルビジネスをやってきた。だから、無料で見られる地上波テレビと、廉価で全国で購入できる雑誌というメディアを重用し、メディアで宣伝してCDやコンサートの売り上げにつなげてきた。ところが、コロナ禍で配信というBtoCができて、テレビだけが選択肢ではないと気づき始めたことと、ジャニー喜多川氏、メリー喜多川氏の2トップの死去で方針が変わったことが転換のきっかけになった」(テレビ局関係者)


 テレビを捨て、配信をメインにするメリットは多分にあるという。


「STARTO社にとっては、配信契約、番組視聴により、直接報酬が得られ、配信のための整備コストが抑えられることが大きなメリット。生配信は『FAMILY CLUB online』での有料となるが、年明けのNetflixでは、オープンになることで、さらに大きなスケールで、かつ全世界に向けた安定した配信が可能となる。コロナ禍に始まった配信は想定外の視聴数でサーバーがダウンしたりするなど問題があったが、そうした心配も解消できる。一方のNetflixとしては年末年始の契約者囲い込みに国内はもちろん、アジア全体にリーチできる強力なコンテンツになるし、繰り返しの視聴が見込まれるコンテンツにもなる。双方にとってウィンウィンの関係です」(ネット事業関係者)


 紅白に出場することは、全国津々浦々に確実に放送されることと、BSなどを通じて世界に配信していたことに意味があったのだが、時代は確実に変わっているようだ。


「今はネットでいろいろな問題がすべて解消されました。もうテレビに固執する必要はなくなった。経営としてはいたって普通の判断です。今までのクローズドな経営が変わっていただけで、今となってはメリットが少なくなってきていると思います」(前出のテレビ局関係者)


 そこで次に気になるのは嵐のラストコンサートだ。こちらも古参のファンクラブ会員でもチケットは入手困難。年末のNHK紅白も出場の可能性が薄れているだけに、配信への期待は高まっている。


「今回のカウコンと併せて、Netflixで配信の話が進んでいるという噂もあります。さらにSTARTOタレントのファンがNetflixの回遊率を劇的に上げるのではないかとみられています」(前出のネット事業関係者)との話もある。


 本国ではワーナー・ブラザースの買収で話題のNetflix。日本国内でもSTARTO社のカウコン配信によって、また前進しそうだ。


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 地上波ドラマは嵐メンバー争奪戦の様相を呈している。関連記事【もっと読む】嵐が夏ドラマを席巻!ジュリー氏“復権”の噂も…水面下で進むテレビ局「旧ジャニ依存」加速の可能性…では、元の木阿弥とでも言うべきテレビ業界の体たらくについて伝えている。


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