長渕剛(69)がグッズやツアー運営を巡るトラブルで「人が必死で稼いだ金を違う目的に流したり、ファンクラブ会員の会費まで業務上横領は断じて許さない。徹底的に真相解明をしていく」とし、刑事告訴と民事訴訟の手続きを進めていることを明らかにして話題だ。

長渕が息巻いている矛先はコンサートツアー企画やグッズ販売などを手掛けるダイヤモンドグループ(東京都)で、帝国データバンクは東京地裁から破産手続きの開始決定を受けたことを17日に報じた。長渕は代表を務める「オフィスレン」(同渋谷区)を通じて、東京地裁に破産を申し立てていて、ツアーの利益分配金1億9500万円、ファンクラブ会費約2200万円がオフィスレン側に支払われていないという。


「今回のトラブルは取引先に問題があるという長渕の言い分通りにしても、そんな長渕への批判コメントが多数ネットにあがっています」とはスポーツ紙芸能デスク。


「長渕のケースに限らず、タレントのグッズ関連では『価格が高すぎ』『質が伴っていない』などの批判がかねてよりあり、イベント会社や制作会社の不手際に起因している場合も多いので、長渕が拳を振り上げたのも分からないでもない。しかし、おなじ仕事仲間であった相手側の事情を全く斟酌しない不遜さ、傲慢さを感じて、かつてファンだったけれどもファンでなくなったという人たちらが改めて嫌悪感を示しているようです。『相手は自分の鏡とも言えるので非常に残念でならない』『長渕剛を断じて許さないって思ってる人は芸能関係者では多いと思う』というコメントが目立ちます」と言う。


■「自分のことは棚に上げて」と呼ばれるまでの系譜


 業界関係者によると、グッズをめぐる批判やトラブルは「多くの場合、アーティスト事務所とイベント会社(制作会社)」のビジネス判断の結果」らしい。もちろんケースごとに違い、長渕のケースの問題は明らかになっていないが、長渕の資質をめぐっては、こうした批判が報道などで取り沙汰されて久しい。


「それが顕在化した例として、元マネジャーが長渕を相手に損害賠償を求めて民事訴訟を起こしたこともあります。訴状では首絞めに両上腕の打撲、後ろからの蹴りなどの暴力を繰り返し受けたほか、長渕は『知人に人を殺せる奴いるからな。お前なんかすぐ刺されるぞ』などと脅し、詫び状を書かせるなどのエピソードも記されていました。2014年末、長渕がNHK紅白歌合戦への出場が決まったと報じられた時期で、長渕サイドは否定していましたが、労務問題も背景にあるとみられ、注目を集めました。

もっとも、長渕は身内や力関係で優位に立つ仕事相手への強硬な態度で知られ、横暴行為の証言はもっと昔から。コンプライアンスの流れもあってか、長渕の集中攻撃でうつ病になったスタッフが出たといった事例、ライブでのマナー違反、ルール無視のエピソードがSNSで共有されるようになり、ようやく世間の知るところとなったのかも知れません」(関係者)


 女性タレントとの不倫報道、元女優からの暴力被害告白、セクハラ疑惑も多数報じられてきた。


「女性スタッフへのパワハラ、セクハラで事務所スタッフが集団で辞めたと2008年に報じられたこともありましたし、元女優が10代時の暴行被害を告白したりして、ことしも8月に40歳年下の女性との不倫疑惑を週刊文春と女性セブンは報じた。自分に落ち度があったり、説明責任を求められるようなケースには何ら対応せず逃げるだけ。『ダサい』『器が小さくて、最低』という指摘は数知れません」(同)


 こうした背景もあって、今回は被害者側としても「自分のことは棚に上げて…」という批判につながっているようだ。


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