東京・赤坂のサウナ火災で利用客の夫婦が亡くなる事故が起きた問題で、現場となった「サウナタイガー(SAUNATIGER)」が12月17日、公式サイトを更新。同店の「ゼネラルマネージャー」として監修を務めていたタレントのパンツェッタ・ジローラモ(63)について「店舗の運営管理に関与していたわけではございません」と声明を出した。
もっとも、芸能人が監修やプロデュースなどを行う施設や商品は珍しくなく、「名義貸し」で実態がないケースも多い。だが、トラブルが起こった場合のリスクも大きい。20年12月には、歌手でタレントのGACKTとローランドが共同プロデュースするドレス・ランジェリーブランド「G&R」を運営するデイジーが、他社の商品デザインを模倣していたことを認める騒動が起きた。各々がSNSで謝罪文を投稿し、デイジー側への怒りをあらわにし、契約を解除したが、タレント側への厳しいバッシングもあった。
■女性芸能人プロデュースのダイエットサプリに厳しい声も
また、最近はウェブCMの女性芸能人プロデュースとうたうダイエットサプリを勧める動画が話題になっている。SNSや商品サイトには、効果だけではなく、解約トラブルなどの口コミも多く動向が懸念されている。もし、PRする商品などで事故が起きた場合、仮に"名前を貸しただけ"だったとしてもタレント側に法的責任はないのか。
「単純に広告塔としてCM起用されるだけなら、基本的にタレントが責任を負うことはありません。ただ、『監修』『プロデュース』となると、事故が起きた時に利用者(被害者)はタレントのブランドが使用の動機になった、と訴えられる可能性はある。名義貸しのみで本当に何もしていないのか、実際に経営側に提言もしているのかなどを問われ、場合によっては関与した度合いや報酬額なども考慮されます。
サウナのような施設の場合、専門外のタレントにとってはPRにもリスクが伴う。
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