11月28日に公開された映画「栄光のバックホーム」が公開4週目を終え、興行収入が10億円を突破。“ヒットの基準”とされる数字をクリアした。


 将来を嘱望されながらも2023年7月に亡くなった元阪神タイガースの横田慎太郎さんの軌跡を描いた作品で、ネット上の評判も上々だ。


 同作でダブル主演を務めたのが、それまではほぼ無名だった松谷鷹也(31)と、すでにベテランの域に達した鈴木京香(57)だが、同作で松谷は「第50回報知映画賞」で新人賞を受賞した。


 さる映画関係者はこう話す。


「松谷の父は88年にドラフト2位で投手として巨人に入団し、その後、巨人と近鉄に所属して98年に引退した松谷竜二郎さん。松谷本人は名門高校(学法福島)の野球部に所属し、高校時代は大谷翔平との対戦経験も。大学ではケガで挫折しましたが、今作で横田さんが引退試合で見せた“奇跡のバックホーム”を再現するため、約1年もクラブチームに交ざって練習を重ねました」


 高校時代は、当時花巻東の大谷と対戦。「徹子の部屋」(テレビ朝日=12月10日放送)に出演した際は、大谷との対戦について、こんなふうに語っていた。


「(打者として打席に立ったとき)低めのボール球だと思って余裕で見送ったんですよ。そしたら審判がストライク!って。電光掲示板を見たら145キロ出てて。僕が今まで対戦した中で一番いいピッチャーだったなと思って。それが大谷選手でした」


 野球を諦めてからは、「栄光のバックホーム」の秋山純監督のもとで5年もアシスタントをしていたという。

そして今回の映画で、吹き替えを使いたくなかった秋山監督のもと、初主演という大抜擢となった。


 その努力が実り、先日、芸能事務所「アービング」への所属も決定。


「今回の作品は松谷自身の努力も実を結びましたが、作品の力に恵まれた部分も大きい。今後は、次回作選びも大切で、ここでしっかりと爪痕を残せたら、芸能界のシンデレラボーイとして、さらに上を目指せるはずです」(前出の映画関係者)


 新進気鋭の期待の俳優として、31歳のオールドルーキーの来年の活躍に注目だ。


  ◇  ◇  ◇


「栄光のバックホーム」では、鈴木京香が母親役を務めている。関連記事【もっと読む】鈴木京香が母親役「栄光のバックホーム」が好発進…気になる長谷川博己との“ゴールイン”は?…では、鈴木の今後を占っている。


編集部おすすめ