タレント江頭2:50(60)の「心の病」告白は、業界では珍しいことではないらしい。江頭は自身のYouTubeチャンネル「エガちゃんねるEGA-CHANNEL」で「寝れないのよ。

誰にも理解されない病気ですよ」などとし、毎年恒例としていた7月の誕生日の単独ライブでセリフが「ボーンと抜けて」しまうことがあり、客席から「台本、覚えてこいよ」とヤジが飛んできて、「それからもう直下降に落ちていくのよ」と、うつ病についてこう打ち明けた。


「今だから俺言うけど、岡村(隆史)と俺、同じ病気だったのよ。絶対公表しないって思ってた。薬が合わないから。合うまで3年ぐらいかかるからね。誰にも理解されない病気ですよ」


 これに、さまざまな反響が上がっているが、某スポーツ紙芸能デスクはこう言う。


「メンタルヘルス絡みの芸能人の公表は増えていて、うつ病や双極性障害など『心の病』では今年、広末涼子さんが双極性感情障害(躁うつ病)と甲状腺機能亢進症を公表し、芸能活動を休止していますし、江頭さんが名前を挙げた『ナインティナイン』の岡村隆史さんも2010年、うつ病による休養を公表し、約5カ月もの療養後に復帰したと報じられています。『ネプチューン』の名倉潤さんも頸椎椎間板ヘルニア手術後の『術後うつ』により休養を発表し、妻でタレントの渡辺満里奈さんはインタビューなどで闘病を語っています。お笑いタレントである江頭さんの告白は衝撃的ですけど、そうしたケースからの流れとみると、不思議ではないという印象がありますね」


 それくらい、うつ告白が増えているという。


「『サカナクション』の山口一郎さんはうつ病を公表しつつ音楽活動を続け、モデルでタレントの鈴木奈々さんも不眠にうつ状態であるとして休養していましたし、『HKT48』元メンバーの兒玉遥さんもグループ卒業後にうつ病を公表、フリーアナウンサーの丸岡いずみさんもうつ病闘病を著書などで語っています。ベッキーさんも不倫騒動後にうつやメンタル不調に苦しんだと報じられていました」(前出のスポーツ紙芸能デスク)


■サラリーマンも他人事じゃない


 人気商売でいつオファーが途絶えるか分からない仕事、人前に出て、高評価ばかりではないリアクションと日々接しているというプレッシャー、多忙で不規則な仕事……そもそも「芸能界の環境自体が強いストレス要因になりやすい」と指摘されているが、「著名なタレントがうつを公表することで、誰でもなり得る病気という社会の理解が進み、偏見を減らすきっかけにもなっているようですよ」(芸能関係者)。


 繁忙期の師走、仕事で走り回るサラリーマンもメンタルケアに気をつけたいものだ。


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