クリスマス直前に世間を賑わせた俳優の波瑠(34=写真)と高杉真宙(29)の結婚。2023年の波瑠主演の連ドラ「わたしのお嫁くん」(フジテレビ系)での共演が交際のきっかけのため、世間は早速《お嫁くん婚》なんて呼び方で2人を祝福している。


「お嫁くん」では、波瑠がシゴデキのキャリアウーマンながら家事が苦手な主人公を。家事が得意な後輩社員を高杉が演じた。主人公は後輩社員を“お嫁くん”として共同生活することになり、次第に2人の心の距離も近くなっていく――。


ドラマの2人は、思いは通じ合うものの結婚は選択しなかった。ですが、実際のお2人は結婚を決意されたというワケですね。余談ですが、2人のお顔立ちってすごく似ていませんか。《顔が似た夫婦はうまくいく》なんて俗説もありますし、すてきなカップルだと思います」と、芸能ライターのエリザベス松本氏がさらにこう続ける。


「秋ドラマでは、波瑠さん主演の『フェイクマミー』、高杉さん出演の『ザ・ロイヤルファミリー』(いずれもTBS系)ともに人気でしたし、結婚発表はこれ以上ないという絶好のタイミング。波瑠さんは自身のインスタに美しいウエディングドレス姿を投稿し、それも話題になりましたが、女性ファンが多い波瑠さんですから、写真を見て《私もこういうのが着たい》と婚活に励む女性が増えそうです」


 波瑠が34歳で、高杉が29歳。いわゆる“姉さん女房”となるわけだが、最近、女性の方が年上の「年の差婚」がリアルに増えているという。2025年9月に発表された最新の「人口動態調査」によると、「2024年に結婚した初婚夫婦で女性が年上(妻年上婚)の割合は25.5%で過去最高」となっている。「妻年上婚」の実態を、結婚相談所「パートナーエージェント」を運営するタメニーの広報、平田恵さんに聞いた。


「パートナーエージェントでも、『妻年上婚』は2018年の11.6%から2024年には18.0%へと6.4ポイントも増加。当会員様を20代に絞って分析したところ、妻年上婚の割合が47.6%となり、夫年上婚の38.1%を上回りました。30~34歳でも約3割が妻年上婚となっています」


 夫婦共働きが多くなり、「年上男性が、年下の女性と結婚し養っていく」なんて固定観念は過去のものになったと言っていい。


「婚活市場で妻年上婚が増加傾向にあるその背景には『依存』から『共創』へという価値観の変化があります。男性側からは、『自分がリードしなければならないという重圧から解放される』『経験豊かなパートナーと対等に歩みたい』といった声が多く聞かれます」と平田さん。さらに「これは、従来の『養う・養われる』といった固定的な性別役割分業を離れ、お互いのキャリアや生活を尊重し合う、『人生の共同経営者』を求める層が増えている表れと言えるでしょう。こうした傾向は、今後も日本における新しい結婚観として定着していくはずです」と話す。


 どちらか一方に頼るのではなく、相互に支え合う対等な関係性。それはまさに「わたしのお嫁くん」で描かれた世界観そのものだ。「お嫁くん婚」の波瑠と高杉の末永い幸せを祈りたい。


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