引っ張りダコというより、「もはや過労が心配になるレベル」(ドラマ制作会社関係者)なんて声もある、俳優の安田顕(52=写真)。2026年1月5日スタートの松下奈緒(40)主演の連ドラ「夫に間違いありません」(カンテレ・フジテレビ系)にも出演する。


「夫に――」は、朝比聖子(松下)が夫の遺体を誤認し、保険金を受け取った後に死んだはずの夫が戻ってくる……そこから始まるサスペンスドラマだ。安田は聖子の夫・一樹を演じる。


「夫とタイトルに入っているので、ほぼ出ずっぱりなのではないかと予想され、いわば準主役的立ち位置かな、と。いやいや、それにしてもここ数年、安田さんの連ドラ連続出演は凄いことになっていますよねえ。2025年の“大活躍だった俳優賞”みたいなものがあるなら、私は安田さんを強く推したいと思います」(スポーツ紙芸能デスク)


 また、ある映画ライターは「安田さんといえば、横浜流星さん主演の今年のNHK大河『べらぼう』で演じた平賀源内が何と言っても素晴らしかった。安田さんのたたずまいは、残された肖像画の中の源内にそっくり。《これまで平賀源内を演じたどの俳優より、もっとも源内っぽい》《ヤスケンの源内、推せる》などとかなり話題に。一、二を争う人気キャラでした」と話す。


 出番も多く、「べらぼう」ではかなりの重要人物となった源内を演じながらも、2025年は民放の連ドラにも出演し続けた。12月15日に最終回を迎えた沢口靖子(60)主演「絶対零度~情報犯罪緊急捜査~」(フジテレビ系)ではクールな官僚役だった。


 振り返ると、1月期の香取慎吾(48)主演「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」では香取の幼なじみ役。4月期の川栄李奈(30)主演「ダメマネ! ーダメなタレント、マネジメントしますー」(日本テレビ系)では川栄の上司。

7月期の松本まりか(41)主演の「奪い愛、真夏」(テレビ朝日系)では一人二役を演じ、視聴者を沸かせた。


「『奪い愛』では、声の強弱や震え具合で《真面目に演じているからこそ面白い》というコメディーの基本を見事に示してくれました。この面白さは《安田さんにしかできないなあ》と思いながら、視聴していたことを思い出します」と、芸能ライターのエリザベス松本氏はこう続ける。


「端正な顔立ちにイケボ、そこに独特のユーモアセンスと大人の男の色気もプラスされる。この年代でなかなか替えがきく俳優さんは他にいない。内藤剛志さんがかつて27クール連続ドラマ出演という記録を樹立し、《連ドラの鉄人》なんて呼ばれていますが、安田さんももう相当数続けて出ていますよね。昔は出演舞台上でオナラを出す芸をして、観客を喜ばせていた安田さん。うまく出ない時はお尻を叩いてまで必死に出そうとしていた、あの姿が今でも思い浮かびます」


 52歳。そろそろ無理がきかなくなってくる年齢だ。さすがに体調も心配されるが、《ヤスケンが出るなら見たい》というファンも多い。2026年も安田は連ドラ界を引っ張っていきそうだ。


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