12月21日放送の漫才日本一決定戦「M-1グランプリ 2025」(テレビ朝日系)で、優勝したコンビ「たくろう」がネタにした京都産業大学はパワーワードとしてトレンド入りするなど、高い注目を集めている。


 ボケの赤木裕(34)が同大学経営学部の卒業生で、アルファベット3文字の単語を大喜利のように連発したネタのなかで京産大を「KSD」として連呼したところ、大学側は公式Xで優勝を祝福すると共に、《KSUよりもKSDのほうが一般的になってしまったのではないでしょうか…笑》とポスト。

さらに22日の大学ホームページでは在間敬子学長が《【祝・M-1制覇】たくろう 赤木裕さん(本学卒業生)へ》と題しこんなメッセージを寄せたのだ。


《決勝の舞台で『KSD』の名が呼ばれた瞬間、学生、OB、教職員一同、一瞬だけ耳を疑いましたが(笑)、それ以上に大きな笑いと感動をいただきました。本来、本学は『KSU』ですが、今日から本学は『京都で・すごい・大学(KSD)』を自称いたします 京都産業大学(KSU、時々KSD)》


 ネット上では学長の寛容さと柔軟でユーモアを交えた対応が話題となり、《心優しい》《センスある学長》などと盛り上がっているほか、赤木も《KSUなのにKSDと言ってしまってすみません!!》と謝罪しつつ、《ほんとに京都産業大学のおかげで優勝できました!!ありがとうございました!!あったか大学!!!》と謝意を示したのである。


「京産大は、関西では『元気でノリが良く、明るいイメージ』の大学として知られ、親しまれていますからね。京産大に近畿大、甲南大、龍谷大の頭文字を並べた通称『産近甲龍』の一角にして、関西の難関私大グループ『関関同立』(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)に次ぐ中堅グループの筆頭格です。関東の『日東駒専』に相当するという見方もあります。京産大はキャンパスのある神山地区に由来する大学独自の精神として『神山スピリット』があり、学生たちに『明朗快活』『卑屈にならず』『一度始めたことを最後までやり抜く』姿勢を表しています。ラグビーやバスケなどスポーツ強豪校にして、音楽や演劇活動も盛んで、ノリとフットワークの軽さがありますし、母校愛の強い卒業生がたくさんいますので、今回の優勝劇を喜び、学長の対応に鼻高々なのではないでしょうか」


 とは、関西の大学事情に詳しいマスコミ関係者。


 Xでは《京都産業大学の優勝や!!》《たぶんだけど、たくろうのおかげで京都産業大学は来年の受験者数300人位増えたと思うぞ》などと、学生や卒業生からと見られるコメントが続き、盛り上がっているのが分かる。OBには、アサヒグループHD会長の泉谷直木氏、俳優の甲本雅裕、お笑いタレントの石田靖らが名を連ねており、赤木は祝福を受けているかもしれない。


■関連で盛り上がる大阪産業大とは……


「勢いあまってか、同じ『産業大学』つながりで大阪産業大学にも注目が集まっているようですけど、全く別の大学です。京産大が総合大学なのに対して、大産大は工学系に強みを持っている。

ちなみに偏差値は、河合塾などによると京産大が40.0~55.0、大産大は35.0~47.5とされています」(前出のマスコミ関係者)


 お笑い芸人がめぐりめぐって、関西の学生たちを応援という構図は久々のグッドニュースとなっているのは間違いなさそうだ。


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