【上坂樹里】キラキラした王道の輝き

 大ブレークが予想される注目の女優やアイドルを毎年、本紙や「タレントパワーランキング」WEBなどで俳優の分析を手がける評論家・高倉文紀がセレクトしてきたが、2024年版で取り上げた高石あかりが25年度後期NHK朝ドラ「ばけばけ」ヒロインに抜擢、25年版で紹介した森田望智は27年度前期の朝ドラヒロインに決定した。今回の7人も、間違いなく連ドラや映画の主演で活躍する超A級の逸材揃いだ。


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 2026年度4月スタートの次期NHK朝ドラ「風、薫る」はダブルヒロイン制で、大河ドラマ「光る君へ」でも活躍した見上愛と、25年1月期のTBS系日曜劇場「御上先生」で東雲温役を演じた上坂樹里(20)が主演することがすでに発表済み。注目は、これまで地上波連ドラレギュラーは3作で主演未経験ながら朝ドラヒロインに抜擢された上坂だ。


 松坂桃李主演の「御上先生」では文化祭で教科書検定の問題点を突く自主発表を試みる生徒役を好演して、静かに闘志を燃やす役柄が似合う女優として脚光を浴びた。素顔の彼女は20歳らしいキラキラした王道の輝きを持つが、その演技を見ていると散文詩を読んでいるかのように感情や情景が心に響く。



【白山乃愛】総合力の高さは随一

 22年に開催された「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリに輝いた白山乃愛(13)は、可憐な存在感が絵になる期待の中学生女優。新海誠のアニメ映画を実写化した25年10月公開の「秒速5センチメートル」でヒロインの少女時代の役を演じ、注目の女優に浮上した。23年に「Dr.チョコレート」(日本テレビ系)の謎の天才外科医少女役でドラマデビューして話題を集め、最近では「東宝シンデレラ」初代グランプリの沢口靖子が主演した25年秋のフジテレビ系月9ドラマ「絶対零度」にもゲスト出演した。


 東宝シンデレラ出身の先輩にあたる上白石萌歌の明るい存在感、萌音の叙情性、浜辺美波のヒロイン性のすべてを兼ね備えた、総合力の高い女優であり、マルチに活躍する可能性を秘めている。



【藤﨑ゆみあ】場を明るくする天性のオーラ

 確実な時代の流れとして潤沢な制作費をほこるネット系ドラマが人気を集めているが、元V6の岡田准一が主演とプロデュースを手がけたNetflixシリーズ「イクサガミ」(配信中)でヒロインに抜擢されたのが、藤﨑ゆみあ(17)。23年に女優デビューした直後に東京メトロなどのCMに起用されたほか、新垣結衣川口春奈広瀬すずらを輩出した全国高校サッカー選手権“応援マネージャー”(23~24年開催の第102回)に選出。


 彼女が画面に出てくるだけでルクス数が倍増するかのような、場を明るくする天性の輝きのオーラは出演中のスマレジのCMでも発揮されている。潜在能力の高さを感じさせる10代女優であり、伸びしろは無限大だ。



【光嶌なづな】繊細で優しい愛らしさ

 人気漫画を岡山天音の主演でドラマ化した「ひらやすみ」(NHK)に森七菜が演じたヒロインの友人役で出演した光嶌なづな(23)は、ネット上で「この可愛い子は何者?」と話題になった。その正体は、「結婚できない男」「家政夫のミタゾノ」などのドラマを手がけた制作会社MMJが母体で磯村勇斗市川紗椰も擁するブルーレーベルに所属する新星女優。


 カスミソウの花束のように繊細で優しい愛らしさが、見る人を癒やす。「ひらやすみ」でメガネをかけた姿も可憐だったが、メガネをかけていない素顔もまたすてきすぎるくらいに魅力的だ。



【野内まる】純和風の印象的なたたずまい

 同様にNHKドラマの助演で才能の片鱗を見せたのが、朝ドラ「ばけばけ」で女中・ウメ役を演じている野内まる(23)。たたずまいが印象的な、純和風女優だ。


 彼女は24年に安藤サクラ岸井ゆきの門脇麦ら個性的な演技派を擁する俳優事務所「ユマニテ」に正式所属となったが、その1年前に事務所の公式サイトで研修生として紹介されている宣材写真を初めて見たときから、同世代の女優にない独自の色彩を内面に秘める女優として、気になっていた。かつて堀北真希黒木華がノスタルジックな「昭和顔の女優」と呼ばれたが、野内は大正モダニズムの時代の女性を彷彿させ、幅広い年代の人たちに支持されそう。



【稲垣来泉】“美少女子役時代第2世代”

 福山雅治主演の映画「ブラック・ショーマン」で有村架純の少女時代を演じ、25年11月放送の「緊急取調室」(テレビ朝日系)第5話にもゲスト出演した稲垣来泉(14)は、子役時代に朝ドラ「ちむどんどん」で黒島結菜が演じたヒロインの少女時代を好演。かわいいルックス・演技力・タレント性の三拍子が揃った芦田愛菜本田望結桜田ひよりら「美少女子役第1世代」に続く第2世代の中心を担う存在として、同世代の新津ちせ・毎田暖乃らと脚光を浴びた。


 24年から雑誌「ニコラ」専属モデルに加わり、同世代女子の人気も上昇。中学生になり、演技に深さが出てきた。

連ドラや映画のヒロイン級で起用される日も近そう。



原田葵】次代を担う元櫻坂46アナ

 テレビを彩る美女は、女優だけではない。女性アナウンサーでは、フジテレビの原田葵(25)の躍進に期待したい。


 元櫻坂46で、アイドル時代には学業を優先していた時期もあったことから目立った活動は多くなかったが、グループ名が欅坂46だった頃は平手友梨奈と並ぶ年下組だったことから、妹系の魅力でファンに愛されていた。


 現在は「めざましテレビ」「ぽかぽか」などを担当。彼女には元アイドルという話題性にとどまらない、純粋にフジテレビの新しい未来を託したい、素材としての良さがある。


 春になると入社4年目で、そろそろ番組メインでの活躍も期待できそうだ。


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