2025年のGP帯ドラマは、日本テレビ「良いこと悪いこと」といった“考察モノ”や、生活者目線のドラマが話題になったが、来期はどうか。26年1月期のGP帯ドラマのラインナップは、下記の通りとなっている。
◆月曜 「ヤンドク!」(フジテレビ=夜9時)、「夫に間違いありません」(カンテレ・フジテレビ=夜10時)
◆火曜 「再会~Silent Truth~」(テレビ朝日=夜9時)、「東京P.D. 警視庁広報2係」(フジテレビ=夜9時)、「テミスの不確かな法廷」(NHK=夜10時)、「未来のムスコ」(TBS=夜10時)
◆水曜 「冬のなんかさ、春のなんかね」(日本テレビ=夜10時)、「ラムネモンキー」(フジテレビ=夜10時)
◆木曜 「おコメの女―国税局資料調査課・雑国室―」(テレビ朝日=夜9時)、「プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮」(フジテレビ=夜10時)
◆金曜 「元科捜研の主婦」(テレビ東京=夜9時)、「DREAM STAGE」(TBS=夜10時)
◆土曜 「パンダより恋が苦手な私たち」(日本テレビ=夜9時)
◆日曜 「リブート」(TBS=夜9時)、「50分間の恋人」(ABC・テレビ朝日系=夜10時15分)、「パンチドランク・ウーマン―脱獄まであと××日―」(日本テレビ=夜10時30分)
日曜劇場「リブート」は鈴木亮平(42)主演のサスペンス。日曜劇場ブランドに考察要素が加わり、盤石か。“考察班”が動き出しそうなのは、フジ月10の「夫に――」、テレ朝火9の「再会」、日テレ日10の「パンチ――」あたりだろう。
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「テレ朝火9は、2025年の『誘拐の日』『しあわせな家族』『ちょっとだけエスパー』に続けて、考察要素が強めの作品を持ってきました。主演が前クールで“勝男”を演じた竹内涼真さんというのは追い風になるかもしれませんが、ちょっと心配な部分もある」と、さらにこう続ける。
「テレ朝は1話で事件が解決するドラマが得意なテレビ局。解決のカタルシスを放送時間内に求める層の支持は受けていますが、“モヤモヤ”を残す考察ものはあまり得意ではないイメージがあります。前3作も盛り上がりは限定的でした。それでもチャレンジするのは、考察ものにうま味があるからでしょう。日テレの“バラエティーの延長”のような考察ものの仕掛けの妙に到達するには、もう少し試行錯誤が続きそうです」
一方、アンチ考察の代表格として亀井氏が挙げるのは、日テレ水10の「冬のなんかさ――」。
「杉咲花さん(写真)主演のラブストーリーなんですが、恋愛要素以上に、杉咲さん演じるヒロインの“普通っぽさ”に共感や同調が集まりそうな気配がします。脚本と監督を務める今泉力哉さんとの相性もバッチリですし、恋愛ものが苦手な層の支持も期待できると思います」
そして亀井氏は、視聴率1ケタ時代の地上波ドラマに、こうエールを送る。
「若者の“タイパ志向”は効率重視というよりも《間違えたくない》《失敗したくない》という感情によるものです。だから同世代が泣いた作品、“推し”が語った作品には迷わず時間もお金も使う。長尺の映画『国宝』があんなにバズったのは、作品の力ももちろんですが、正解を求めたがる世代の琴線にうまく触れたからでもある。だから連ドラも、初回の“熱量”がしっかりと、発信力ある層の心を動かせれば、視聴率は2ケタに届かなくても“ヒット作”になる可能性はあると思います」
果たして2026年はどんなドラマが支持されるだろうか。
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