さすが「安倍イタコ政権」だ。5日の高市首相の年頭記者会見。

米国のベネズエラ軍事攻撃については「トランプ」や「米国」の言葉を避け、一昨日、公式Xに投稿した文言をなぞるだけだった一方、冗舌だったのはやはり、「安倍元首相」について語った時だった。


■「もう一度、伊勢神宮に連れてきてあげたかった」


 高市首相は記者会見に先立ち、閣僚らとともに三重県の伊勢神宮を参拝。その際、安倍元首相の遺影を持参していた。参拝時のニュース映像を見ると、内宮への参道口にある宇治橋を渡る際、高市首相が笑顔の安倍元首相の写真を両手に持って歩いている姿が映っていた。


 記者会見で、安倍元首相の遺影を持っていた理由を聞かれると、こう答えた。


「橋の上で広げて両岸を見ていただいた。安倍総理をもう一度、伊勢神宮に連れてきてあげたかった」


「(安倍元首相は)内閣総理大臣としての新年の参拝は9回され、その他にも伊勢志摩サミットがございました。あの時にG7の各国首脳とともに伊勢神宮を参拝された時のお写真、そして遺影にお使いになっていたお写真を持ってまいりました」


「ただそれだけのことでございますけれども、『伊勢神宮に参りましたよ。再び安倍総理も一緒に来られましたよ』。そういう気持ちを感謝の心とともにお伝えしたかったということでございます」


 この高市首相の言動について、SNS上では早速、物議を醸した。


〈いつも安倍総理と共に仕事をしておられるのだなと実感致します〉〈胸が熱くなりました〉など感激の声多数の一方で、〈高市さんのこういうとこに虫唾が走る〉〈そんな個人的情緒的なこと、日本の総理大臣がやることじゃないだろう〉〈マジでキモい!!!〉〈故人の政治利用〉といった批判的な投稿も目立った。


 首相就任前からアベ、アベ、アベ。

昨年10月の首相としての初会見では「世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す」と、“師”と仰ぐ安倍元首相と同じフレーズを使った。以降も、アベノミクスを彷彿させる積極財政など、この2カ月半、やることなすこと安倍元首相の模倣ばかりだ。



右寄りの岩盤支持層へ猛アピール

 しかし、いつまでコレを続けるのか。安倍元首相を熟知する政治評論家の野上忠興氏もこう言う。


「伊勢神宮にまで連れて行くとは……。安倍頼みの極みとしか言いようがありませんし、わざとらしさを感じます。もちろん右寄りの岩盤支持層へのアピールを計算してのことでしょう。それに、支持率は高いが、物価高対策など経済では成果を上げられていない。安倍頼みで政権運営していくしか道がないということでもあります」


 日中関係を悪化させたあの失言も、安倍元首相の「台湾有事は日本有事」発言に通じる。この国はいつまで安倍元首相の亡霊に支配されるのかだが、「安倍頼み」が過ぎてか、不穏な兆候も出てきている。


「関節リウマチの持病がある高市首相について、複数の官邸幹部が体調を心配していると聞きました。首相の仕事は孤独で精神的重圧は想像を絶する。

持病の悪化でわずか1年で退陣した第1次安倍政権の二の舞いが懸念されます」(野上忠興氏)


 安倍イタコ政権だけに、終わり方も“ソックリ”になるのかもしれない。


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 高市政権の暴走ぶりは【もっと読む】【さらに読む】でも詳しく報じている。


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