【桧山珠美 あれもこれも言わせて】
年末年始のテレビで気がつくのは番組の再編集や再放送が多いこと。見ていてため息が出た。
そんな中で「不適切にもほどがある!」のスペシャルだけは例外。なんといっても「新作」ということが大きい。放送前の31日、元日には「不適切にもほどがある!一挙放送&1月4日スペシャルドラマ見どころ公開!」として過去の作品を放送。これには新作の宣伝という名目がある。
実際リアルタイムでも見ていたが、こんなふうに直前に一挙放送されることで忘れかけていた記憶も蘇り、新作への期待も高まった。新作「新年早々 不適切にもほどがある!~真面目な話、しちゃダメですか?~」は結論から言えばレギュラー時と変わらぬ熱量でしっかり面白かった。
阿部サダヲ演じる小川市郎の孫、テレビ局に勤める犬島渚(仲里依紗)が報道局に異動し、政治特番を担当。都議会議員の平じゅん子の秘書として政治活動を支える。
タレント八嶋智人がSNSで政治発言をしたことで炎上し、番組を降板させられるなど今を嘲笑するような攻めた場面も少々。個人的にツボだったのは平じゅん子役の江口のりこ。
■ドラマが現実よりも先を行っていた
平は2026年、都議から国政に打って出て、10年後の36年に初の女性首相になる。この設定も高市首相誕生とリンクしてなんとタイムリー! と思ったら、画面に「このドラマは25年4月に撮影されました」のテロップが。つまりドラマが現実より先を行っていた!
総理就任後、このスキャンダルが発覚し、平は窮地に。その状況を変えるべく、市郎はラブホに行き秋津の身代わりになるが、黒スリップの江口が阿部に馬乗りに。情熱的なキスをしたかと思うと今度は耳をベロベロなめる仰天状況。昨今のドラマではめったにお目にかかれない濡れ場をあえてぶち込むところに制作者の覚悟がうかがえる。
「不適切」を排除し、安心安全、老若男女誰もが見られるドラマなんか面白くない。きわどいシーンで身に覚えがある人はむしろ共感できる。
第一、人間のいいところも悪いところも賢さもアホなところもキレイ汚いも、すべてひっくるめて描いてこそ。
「不適切」は我々が見て見ぬふりをしてきた感情や欲望、失敗や矛盾を笑いながら突きつけてくる。「不適切」上等! そのくらいの覚悟をもって欲しい。
(桧山珠美/コラムニスト)

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