日曜朝の「サンデーモーニング」(TBS系)が絶好調である。視聴率は毎週のようにトップ10入りし、2年前に関口宏から司会を引き継いだ時は不安視された膳場貴子もすっかり定着、名物コーナー「スポーツご意見番 喝!あっぱれ!」の上原浩治の解説はツボを押さえてわかりやすく、落合博満と中畑清の「オチナカコンビ」は日曜朝を愉快にする。


 サンモニの魅力は手加減なしの政界や経済界の批判だが、これは膳場になっても変わらない。コメンテーターたちは強大な高市政権を「国会はもはや議論の場ではなく追認機関」「自民党内からもブレーキをかけないと危うい」と危惧し、中道改革連合に対しては「捨て身でやれ」と注文を付ける。高市1強に腰が引ける報道・情報番組が多いなか、高く評価されているのもむべなるかなである。


 しかし、それだけに心配なのが、笑顔のファシスト高市早苗が、嵩にかかって番組に圧力をかけないかということだ。なにしろ、高市は安倍内閣の総務相の時に、政府が「公平性に欠ける」と判断した放送局に電波停止を命じる可能性に言及、首相補佐官がその具体例として「サンデーモーニング」をやり玉に挙げたことがある。


「高市総理はこの国会で改憲に手を付けるつもりです。サンモニも大きく取り上げるでしょうから、その時に『護憲のコメンテーターに偏ってる』と自民党改憲派や日本維新の会などがイチャモンを付けることは目に見えています。高市さんも無視できず、番組に直接ではなくても、TBSの上層部に嫌みを言ったり、当てつけたりはあるでしょうね」(メディアアナリスト)


 SNSのネトウヨが番組炎上を狙ったり、CMスポンサーの企業に嫌がらせをしたりもあるかもしれない。なにしろ、サンモニ攻撃のショート動画はネットの高収益コンテンツだ。


 かつて関口宏は「うちの番組(サンモニ)はなるべく真ん中にいようと。でも、気づいたら『偏向してる』と言われるようになっていた」と苦笑いした。


 立ち位置は変わらないのに、世の中の方が右へ右へと流れて、いつの間にか一番左の番組に見えるようになってしまったというのである。


 高市自民党の圧勝で世の中は右寄りどころか極右になった。サンモニはいよいよ叩かれ、番組つぶしは露骨になるだろう。今度は、視聴者が「サンモニ守れ」と声を上げる番だ。(文中敬称略)


(コラムニスト・海原かみな)


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