【今週グサッときた名言珍言】


「演じていったら、自分の父親そっくりでした」
竹内涼真TBS系「日曜日の初耳学」2月15日放送)


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 昨年放送されたドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(TBS系)で亭主関白気質の「ザ・昭和男」を演じ、“勝男”ブームを巻き起こした竹内涼真(32)。誰もがハマり役だと評したが、本人も脚本を読んだ時に「あ、これは自分がやったほうがいい」とピンときたという。

ああいう男が今の時代にいてもいいと思ったし、実際いると語ったうえで、演じた実感を話した言葉を今週は取り上げたい。


 ごく近い身近に“お手本”がいたのだ。


 そんな父もかつては俳優を目指し、劇団に所属していた。さらに祖父は黒沢明の映画に出演した経験があり、曽祖父も「日活」で働いていた。いわば芸能一家。竹内は3人きょうだいの長男だが、弟・唯人は歌手・モデルとして活動しており、妹のたけうちほのかもタレントだ。


 妹は下ネタもいとわない、はっちゃけキャラ。当初は兄に迷惑がかかるかもしれないと躊躇していたが、むしろ後押ししたのは兄。バラエティーでの活躍を喜び「感謝してる。俺にできないことをお前がやってくれて」と言われたという(講談社「FRIDAYデジタル」2023年6月8日)。


 逆に竹内が学生時代に心血を注いで取り組んだサッカーを諦め、芸能界の道に進む際、唯一、相談した相手が実は妹だった。彼女は「いけるよ!」と答えて後押ししたのだ(NHK「あさイチ」17年6月30日)。

その一言に自信を得て、「ちょっとグランプリ取ってくるわ」とオーディションに出かけ、本当にグランプリに輝き、デビューしたのだ。


 将来思い描く理想の家族像を問われた竹内は「何でも言い合えるオープンな家族。隠し事を無しにして、学校で起きたことから恋愛まで何でも全部すぐ言う家族がいい」(阪神コンテンツリンク「Billboard JAPAN」17年9月13日)と答えているが、それはまさに竹内自身の家族。みんな仲が良く「仲間のような関係」(光文社「VERY」22年7月7日)だという。そのポジティブな空気の中で育ったからこそ、すがすがしいほどに自信があふれ出ているのだろう。


 “出世作”ともいえる「陸王」(TBS系)のオーディションの際も、「絶対にこの役は僕しかいない」と確信し、「僕に任せてください」と監督に宣言したと冒頭の番組で明かしている。


「石橋を叩いて飛ぶ。渡るんじゃなくて飛ぶ」(TBS系「日曜日の初耳学」2月15日放送)


 その心情で彼は迷いを感じさせないくらい、チャレンジを繰り返している。それは今の自分に自信があるからというよりも、未来の自分の可能性を信じ切っているからに違いない。


(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)


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