元大阪府知事の弁護士でタレントの橋下徹氏(56)がアメリカのイラン攻撃がらみのコメントで、珍しく気を吐いている。2日の衆院予算委員会で、高市首相が「イランの核兵器開発は許されない」としつつも、攻撃を指示したトランプ大統領について論評を避けたことについて、同日の関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」でこう喝破した。


「中国にはものすごく強気なのに、アメリカにはからっきし弱いというのは情けない政権だなと思う。中国に対して『国際法違反するな』と言うんだったら、アメリカに対してもそれは言うべきだと思いますよ。(中略)ロシアに対して『国際法違反だ、ウクライナを支えてロシアを打ち負かせ』みたいなことを言っておいて、アメリカにこれだけ弱いというのも、国民として情けない」


 自身のXでも、自民党の鈴木俊一幹事長が1日放送のNHK「日曜討論」で「核開発についてのイランの態度もあったので、一概に非難できない」と発言したことを引用し《これで日本はロシアのウクライナ侵略を一概に非難することはできなくなった》とバッサリ。さらに《ロシアは国際法違反だ!と威勢よく叫んでいた政治家や専門家たちは今回は沈黙かよ》と彼らを煽り、《日本の政治家や専門家たちは、口だけ番長が多すぎる。口だけ番長は政治的妥結ができずに、国民を大犠牲にする》と猛批判したのである。


「橋下さんの発言には常に賛否両論ありますけど、今回は珍しくといいますか、支持する書き込みがネットに多数あがっています」と、スポーツ紙芸能デスクはこう言う。


「イラン出身のタレント、サヘル・ローズが米国とイスラエルによるイラン大規模攻撃の始まった2月28日からXで『戦争』と書き出し、抑止と平和への思いを綴っていますが、彼女以外はほぼダンマリのスルー状態ですから。《言葉、空気、無関心、憎しみの連鎖。それらもまた、戦争を育てていく。だからこそ、どこにいても問い続けることに意味がある。そう私は学んで来ました》というサヘルの言葉を、いつもは口角泡を飛ばして持論をまくしたてるコメンテーターたちはどう受け止めているのか、どうして黙っているのか、国民の多くが注目しているのではないでしょうか。まさに橋下さんの言う通り、口だけ番長に見えているのかも知れませんね」


■岩田明子氏も杉村太蔵氏もスルー、スルー、スルー


 ためしにワイドショーや情報番組などに出演中のコメンテーターをチェックしてみても、それは当たっているのかもしれない。


 元NHK政治部記者で、フリージャーナリストの岩田明子氏は、イランへの攻撃によってホルムズ海峡が事実上の封鎖となったことについて「まず事態が長期化したことに備えなければいけませんし、消費減税に加えてピンポイントで効くものですよね。例えば、補助金の上乗せや控除ですとかそういったこともパッケージで考えていかないといけないと思います」などと、2日のプライムオンラインはそのコメントを伝えた。生活問題かのような解説であった。


 元衆院議員でTBS系「サンデー・ジャポン」などにレギュラー出演中の杉村太蔵氏はロシアのウクライナ侵攻について、かつて「ロシアがウクライナに侵攻して、一般市民を巻き込んで、攻撃を仕掛けているのは厳しく批判されるべき」(2022年3月の同番組)などとコメントしていたが、今回のイラン侵攻についてはスルーなのか、目立った発言が見当たらない。


 「下手なことをいって、高市政権に睨まれたくないし、政権に忖度するテレビ番組で使ってもらえなくなるからでは」とは、ある放送関係者。その通りだとすれば、まさに「口先番長」「御用文化人」との批判は免れられないだろう。


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