侍ジャパンの連覇に大きな期待が寄せられているワールドベースボールクラシック(WBC)開幕の5日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」は動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」の国内独占配信のため地上波テレビでの生中継はないことについて触れ、コメンテーターの元テレビ朝日社員玉川徹氏(62)は局内の全モニターがネットフリックス対応になっていないのではないかとして、こう言った。


「ことほどさようにこうだから、結局、日本人が見るっていうような人もずいぶん減るんじゃないかな」


 司会の羽鳥慎一アナ(54)は「数は3年前に比べたら格段に減りますよね。

地上波じゃないんですから」と応じた。


 放送関係者に聞くと、こう言った。


「伝統的な地上波テレビの時代は、ネットフリックスによるWBC独占配信を象徴とするストリーミングサービスの台頭により、急速に終焉を迎えつつあるというのは事実でしょう。朝の情報番組激戦区で、6年連続の年間視聴率1位を記録している『モーニングショー』でもメインの支持層は50歳以上。それでも50歳以上で男性8.8%、女性10.3%に過ぎず、大多数の若年層はネットフリックスやYouTubeを見ています。なにせ2025年の時点でストリーミングが総テレビ視聴の44.8%を占め、放送とケーブルの合計を上回った。ネットフリックスやユーチューブに視聴者を奪われ、スポーツ中継となるとライブストリーミングの利用が75%にのぼる。もう勝敗は決しています」


 ネットフリックスは2026年の最新調査で、動画配信サービスの総合満足度で2年連続1位だそうで、今回のWBCのような独占コンテンツがさらに地上波離れとテレビ局の放映権離脱を加速させていく見通しになっている。


「もともと地上波テレビでのWBC生中継がないのは、約150億円とされる放映権料の高騰にテレビ各局がついていけず、取得できなかったから。練習試合を流したり、開幕特番やハイライト番組のみ放送しても、もはや太刀打ちできる次元ではない。ラジオでニッポン放送が『ショウアップナイタースペシャル』として、日本戦を全試合実況生中継しますが、地上波を含むオールドメディアの逆襲にすらならないでしょうね」(同)


 地上波もBSも、数の少ないお得意様を当て込んで、シニア向けのCMばかり流している。それも衰退の証左のひとつと見られているそうだが、WBCといい、テレビが旧式といった理由などでネット配信を見ることができない国民は置いてけぼりになっているという事実も厳然としてある。

その人数を差し引くと、羽鳥アナの言う通り、WBC視聴者は前回よりも減るのかも知れない。
 地上波がすぐに消えてなくなるわけじゃなく、そうした国民からのニーズも残っているのである。ネット配信と地上波テレビの〝攻防〟はまだ終わってはいないのかも知れない。


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