2011年3月11日に発生した東日本大震災(M9.0)から15年を迎えた。4月には熊本地震(M7.3)から10年と、今年は大きな地震から大きな節目となる。
3月11日には、テレビ局が特番を放送したが、NHK以外は節目にしてはトーンダウンした印象だ。テレビ朝日は午後1時45分から「ANN報道特別番組 東日本大震災から15年」、フジテレビが午後1時50分から「FNN東日本大震災15年特別番組 わ・す・れ・な・い 未来へつなぐ311の記録」などを放送も、日本テレビやTBSは午後帯の帯番組内での特集となった。平日昼の"再放送"枠での放送では、視聴できる人が限られるが……元テレビ朝日プロデューサーの鎮目博道氏は、震災報道をどう見たのか。
「15年の時間を経て、各局のネタが同じになってきている印象です。取材先の筋が同じで、例えば震災遺構となった小学校で語り部となった卒業生や、3.11当時に取材した被害者の15年後を取り上げるスタイルです。津波からどう生き延びたのか、などの感動秘話は視聴率につながると考えるテレビマンが多い。でも、毎回、それも各局が同じ報道だと感動の押し売りだと捉えて震災報道から関心を失う視聴者が増えてしまう」
鎮目氏の周囲にも15年間、ローカル局をはじめ、取材を続けているディレクターや記者が多くいるという。だが、東京の放送局が情報を取り上げるかは別問題だ。
もっとも、東京電力の福島第一原発事故はほとんどテレビでは報じられなくなっている。15年経った現在も廃炉作業中で、メルトダウンした1号機、2号機、3号機のうち、燃料取り出しが完了したのは3号機のみ。ほかは準備中で、燃料デブリ(事故で溶けて固まった燃料)については完全回収に数十年かかるとされる。建屋の解体も踏まえて、廃炉完了は2051年を目指しているという。
24年元日に発生した能登半島地震(M7.6)では、震源地の側に立地していた北陸電力志賀原発にも注目が集まった。停止中だったため、大きな被害は起こらなかったが……。
「ローカル局にとって地方大手スポンサーは命綱で、遠慮しがち。電力会社は最たるものですから……キー局にとっても、近年国を挙げて取り組んでいるAI開発事業には電力が欠かせませんから、原発再稼働のムードの中、忖度が働いてしまっているのでしょう。でも、原発問題は新聞社でも取材を続ける記者から、廃炉問題をテーマとして扱いづらい空気になっていると聞きます。政府が推進している現状、伝えきれない時代に戻ってきていると感じています」(前出の鎮目博道氏)
原発事故は風化しつつある。
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やはり、NHKは解体だ! 関連記事【もっと読む】“性的暴行”逮捕のNHKチーフディレクター 「スマホ画像」中身と超セレブな“お友達”…五輪直前の“悲劇”…では、当該記事と同様に鎮目博道氏がコメントを寄せている。

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