野球の世界一を決めるWBCで侍ジャパンは1次ラウンドを1位通過し、準々決勝に駒を進めた。今大会は有料のネットフリックスが中継権を独占したため、無料のテレビで見られない状態が起こっている。
「高齢者の中には、機械の操作がわからず、新聞社に問い合わせる人もいたとニュースになった。戸惑っている人も多く、ネトフリの独占に批判もある。しかし、前回大会も無料のテレビでWBCを視聴できない人は多数いました。2023年はテレビ朝日とTBSが中継しましたが、テレ朝は山梨や富山など9県、TBSは秋田など4県にネット局を持っていない。福井、徳島、佐賀の3県は両方ともないため、WBCを見られませんでした」(スポーツ紙放送担当記者)
大谷翔平が前回大会で主将を務めたトラウトから三振を奪い、世界一に輝いた決勝戦はテレ朝が生中継。関東地区では世帯視聴率42.4%を記録し、「日本中が盛り上がった」と表現されたが、テレ朝をネットしていない9県の在住者は生で体感できなかった。
「前回はアマゾンプライムビデオが生配信していたので、月額500円払って会員になれば、日本戦をすべて見られました。いわば、今回と同じ条件です。テレ朝もしくはTBSをネットしていない地域に住んでいる10県の人たちにとってみれば、『前回と同じ条件なのにどうして今回だけ騒ぐんだ』と思うでしょう。つまり、今回の騒動によって、日本の大都市中心主義が再確認されたわけです」(前出の記者)
地上波のネット局の有無は、人口の規模と関係していると言える。テレ朝もしくはTBSをネットしていない県の都道府県の人口順位を見ると、宮崎35位、富山37位、秋田38位、佐賀41位(2局ともネットなし)、山梨42位、福井43位(2局ともネットなし)、徳島44位(2局ともネットなし)、高知45位、島根46位、鳥取47位となっている(2020年の国勢調査を参照)。
全10県とも下位に位置しており、これらの人口を合わせても808万人にしかならない。
「人口の少ない地域はテレビ環境においても、機会不平等になっている。これは昭和の頃からの課題でした。その状態が令和になっても続いている。今回のネトフリの独占配信には批判も集まっていますが、900円弱を払えば誰でも見られる。ある意味、機会平等になっている。大都市の人は『前回のように有料配信があってもいいが、無料の地上波で放送してほしい』と思うのでしょうけど」(前出の記者)
今回のネトフリ独占配信によって、大都市生活者も地方の苦しみが少しは理解できたのではないか。
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いつの間にか、シレっとリポーターの座に座っているではないか。関連記事【もっと読む】中居正広氏との違いは? WBCリポーター二宮和也に批判が上がらないNetflixの巧妙な計算…では、二宮和也の巧みな“転身ぶり”について伝えている。

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