【今週グサッときた名言珍言】


「期待しても無駄だって学んできたので」
(福留光帆/テレビ東京系「伊集院光&佐久間宣行の勝手にテレ東批評」3月3日放送)


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 ずばぬけた大喜利力やボートレース好きという個性、そして元AKB48で卒業後はニート生活を送っていたといった経歴などで注目され、いまやバラエティー番組に引っ張りだこの福留光帆(22)。彼女が、AKB時代を振り返って語った言葉を今週は取り上げたい。


 高校1年生で加入した当初は「絶対選抜に入ってやる」という気持ちもあったが、すぐになくなったという。「選抜入っている人は、私の脚の2分の1ぐらいの細さしかないし、歌もダンスもうまいし『無理だわ』って」。そうして2022年7月、3年足らずでAKBを卒業したのだ。


 卒業の少し前からハマったのがボートレースだった。祖父と父が好きだったが、普段は仲が良い父と母のケンカの原因になっていたため、それまでは良いイメージはなかった。けれど、18歳になり尼崎のボートレースを父と一緒に観戦してハマった。その理由を「血が騒いだんでしょうね」と笑う(集英社「web Sportiva」24年5月20日)。


 もともと、好きなものには熱中するタイプだったため、自然と調べ詳しくなった。折しも、AKB卒業後にニート生活を送っていたため、時間もあり、さまざまなレース場に行った。19歳の誕生日には父と浜名湖と蒲郡をハシゴしたという(ネットネイティブ「モデルプレス」24年3月14日)。


 そんな彼女に転機がやってきたのは、24年3月2日、佐久間宣行のYouTubeチャンネル「NOBROCK TV」にドッキリの仕掛け人としての出演。仕掛け人ながら、突然振られた大喜利に見事に対応し、驚かせた。

それを受けて同月13日には、彼女が本当に大喜利の逸材なのかを検証する企画が立ち上がり、そこでも芸人を震え上がらせる大喜利力を発揮。それだけでなく、AKB時代やボートレースについてのトークで爆笑を誘い、佐久間から「確定しました」などと絶賛されたのだ。


 これをきっかけに彼女はブレークを果たした。それを彼女は「私が味わってきた喜怒哀楽は、すべて佐久間さんのおかげであり、佐久間さんのせいですから」(テレビ東京系「勝手にテレ東批評」25年4月29日)と見事に表現している。


 ボートレースで勝ったときは何を買うかと聞かれると、「その次のレースですよ。終わりはないですもんね。勝つ日なんてない」(「web Sportiva」=前出)と答える生粋のギャンブラー。自分が「売れた」という実感はいまだになく、パチンコで言う「確変」のような状態だと感じている(Creative2「ENCOUNT」24年12月30日)。


 この客観性がある限り、「ラッシュ」は続いていくだろう。


(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)


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