別の組織に所属する暴力団幹部同士が、タッグを組んで犯行に及んでいた。


 今年1月、東京都台東区の路上で約4億2000万円が入ったスーツケースを強奪したとして暴力団幹部ら7人が逮捕された事件。

「指示役」で六代目山口組系弘道会傘下組織幹部の狩野仁琉容疑者(21)は事件後、1000万円のアルファードと200万円の高級腕時計「ウブロ」を購入し、同じく指示役で職業不詳の小池恒児容疑者(47)も車を買っていた。「実行役」で住吉会系傘下組織幹部の伊藤雄飛容疑者(27)の関係先からは現金1000万円が見つかった。


 実行役の伊藤容疑者ら3人は、事件の1時間半前の1月29日午後8時ごろ、板橋区の公園で指示役の狩野容疑者と小池容疑者と合流し、車で事件現場に向かった。


 3人が男女7人のグループを襲い、スーツケース3個を奪って、40代の中国籍の男性の顔にスプレーを噴射。青色の軽自動車に乗り込んだものの、近くの路上で事故を起こし、その場に乗り捨てた。軽自動車は追跡捜査を逃れるため、「調達役」の極東会系傘下組織幹部の福原健光容疑者(48)が事前に他人名義で購入したものだった。


■情報をリークした人物がいる


 実行犯は白色のワゴン車に乗り換えて現場から走り去り、千葉、茨城、栃木、埼玉へ移動し、逃走を続けていた。


「逃走に使われたワゴン車は、同じ山口組系傘下組織の幹部である狩野の父親名義だった。狩野と元露天商の小池がそれぞれ逃走用と襲撃用の車のハンドルを握り、駐車中の車内から伊藤らに指示を出していた。これまで関係先十数カ所を家宅捜索し、自宅や車から現金合わせて2750万円を押収したが、残り4億円近い現金は見つかっていない。実行役の3人より、狩野と小池の方が取り分が多かった。狩野らが金を買い付けるための現金を運搬していたグループの行動パターンを把握していたことから、情報をリークした人物がいる」(捜査事情通)


 一昨年、大阪・ミナミの路上で高級腕時計ロレックス172本(2億8374万円相当)が配送中のワゴン車ごと盗まれる事件が発生。

逮捕された15人のうち4人が弘道会系、山健組系、他団体の暴力団関係者で、弘道会系傘下組織の幹部はかつて敵対する神戸山口組傘下組織に所属していた。


 シノギに困り、金のにおいのする話に群がるのだろう。


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