タレントの生島ヒロシ(75)が4月から文化放送でパーソナリティーを務めることが伝えられ、ネット上でその賛否が巻き起こっている。


 生島は、昨年1月27日、27年間続いていた「生島ヒロシのおはよう定食」「生島ヒロシのおはよう一直線」(ともにTBSラジオ)を突如降板。

TBSラジオは「TBSグループ人権方針に背く重大なコンプライアンス違反があったため」と説明していた。これを受け生島の所属事務所は同日、公式サイトで生島の芸能活動の無期限自粛を発表していた。


 復帰を伝えたオリコンの記事によれば、生島は、「自分の人生でやってきたことが、全部否定されたような気持ちになりました」「せっかく命があるのだから、このまま沈んでいるだけじゃいけない」と吐露しているが、この記事に対し、「Yahoo!エキスパート」の同志社女子大学の影山貴彦教授は、復帰のタイミングは難しいとした上で、「ただ今回の記事、インタビューで欠けているのは、セクハラ・パワハラ被害を受けたといわれる方々への謝罪です。ラジオのリスナーへの謝罪に関するコメントはあったのですが、そちらが足りていないように思います」と書き込み、「自身の辛かった経験を語ると同時に、しっかりとした被害当事者への反省の弁が欲しいところです」と指摘している。


 そもそも、降板当時、生島は公式サイトで、


「私が友人から送られた不適切な写真をラジオスタッフに送ってしまい、女性スタッフから大変不愉快とのご指摘を受けました。さらには、朝の90分の生放送中、思わずスタッフに対して当たりがきつくになってしまったことがありました」「私自身のハラスメントに対する意識・認識が甘く、猛省をしております」として、「無期限活動自粛」を表明していた。


「約1年を経て、『無期限活動自粛』を事実上撤回しての突然の復帰に、違和感を覚える人は多いようで、ヤフコメ欄は1800を超えています。《被害者への言及がないのはおかしい》《この年齢で本当に変われるのかは疑問》といった批判的な声が目立つ一方、《ちゃんと反省して、これからも活躍してほしい》《セカンドチャンスは誰にでもあるべき》といった擁護論も散見されています」(スポーツ芸能担当記者)


 一方、文化放送の田中博之社長は17日に行われた定例会見で生島について「思った以上に深く反省をされていた印象」だったとして、アンガーマネジメント講習や同局が定めるハラスメント講習も受けた上での復帰だと説明した。


 しかし、こうした“しれっと復帰”に違和感を覚える視聴者は決して少なくないようだ。芸能界では、不祥事後に復帰するケース自体は珍しくない。だが近年は、単なる時間経過ではなく、「どれだけ誠実に説明し、どのように信頼回復を図ったか」が厳しく問われる傾向にある。その意味で今回のケースは、「本当に変わったのか」という根本的な疑問を視聴者に抱かせていると言えるだろう。

ある芸能関係者はこう語る。


「昔は“ほとぼりが冷めれば復帰”で通用したが、今はSNS時代。説明が不十分だと、過去の問題が何度でも掘り返される。むしろ中途半端な復帰の方がリスクが高い」


 折しも性加害疑惑報道で活動停止していた松本人志(62)が、地上波CMや出演番組の過去のアーカイブ映像で“しれっと復帰”していることが話題となる中、生島の復帰は今後、どう受けとめられていくのだろうか。


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 パワハラ、セクハラ、性加害……。近年、芸能界ではこの手のコンプラ違反の話題が尽きない。関連記事【もっと読む】『コンプラ配慮で“小出し”にされる松本人志 ファンは歓喜も世間から見れば「ただの観測気球」の悲哀』…ほか、関連記事もあわせて読みたい。


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