アナウンサーの退社ラッシュがつづくフジテレビで、社員たちの退社も相次いでいるようだ。


「大ヒットドラマを世に送り出している、フジのコンテンツ制作を担うヒットメーカーも3月いっぱいでフジを去るようです。

局内外が騒然としそうな雰囲気になっていますよ。なかには看板のドラマ制作を担う編成制作局の渡辺恒也氏、中島利幸氏の両ゼネラルプロデューサーの名前も取り沙汰されています」


 とは、フジテレビに詳しい業界関係者。


「渡辺氏は『HERO』第2シリーズや『救命病棟24時』の第5シリーズなど、大ヒットドラマの続編をいくつも担当したことから『続編請負人』との異名もあるヒットメーカー。『サザエさん』のプロデューサーも務め、『サザエさん』がらみのイベントなども担当していました。中野氏も2007年の月9『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』の初プロデュースから『ラスト・フレンズ』(08年)、『流れ星』(10年)、『私が恋愛できない理由』(11年)など、数々のヒット作品を手がけてきました」(同)


 渡辺氏と中島氏の退社予定についてフジテレビに問い合わせると、「人事の詳細については、お答えしておりません」と回答があった。


 一方で同社ではアナウンサーが、ここ約2年で8人が退職し、さらに人気の井上清華アナ(30)が続くのではないかとの臆測も一部で報じられている。これらの背景として、中居正広氏とのトラブルに端を発する第三者委員会の調査で露呈したフジのセクハラ、パワハラ体質や、それに伴うスポンサー離れや制作費削減が重なったことが挙げられている。プロデューサーたちが去るのも、同じような理由からなのだろうか。


■かつての「花形」職業は見る影もなく…


「いまが全盛期のプロデューサーからすれば、局はもう、全力をかけて制作に臨める場所ではもはやなくなったということが言えるかもしれませんね」とは、フジOBだ。


「年を追うごとに厳しくなるコンプライアンス順守で制作の幅は狭まり、企画も思うに任せませんし、番組予算も全盛期の半減近くに削減されて、ヒット作を世に送り出したくても、足元から崩れ落ちているように感じてしまうようです。フジのドラマプロデューサーといえば、『東京ラブストーリー』の大多亮氏に『踊る大捜査線』の亀山千広氏と、花形として名を馳せたものですけど、いまやフジのみならず、若者のテレビ離れもすすみ視聴率15%を超えるようなヒットはほとんど見当たらない。派手で斬新な面白い番組をつくろうにも、できず、つくっても見てもらえないでは、やる気も失せます。

だったらWBC独占放送のNetflixやAmazonプライムなど、勢いのある動画配信サービスに転じて、もう一度と思ったとしても不思議ではないですよ」


 いまや配信事業に映像制作と、地上波テレビでなくても、コンテンツ制作のスキルを生かすことのできる場所はいくつもある。


「かつて30歳で年収1200万円超えといわれた高所得の勝ち組の代表格で、経費も残業代も『青天井』といわれたテレビ業界ですが、今や一般企業とそう大差はありませんからね。加えて不規則な勤務時間にパワハラ、セクハラのイメージもひろがり、学生の就職人気もがた落ちですから優秀な人材も集まらず、社員たちのモチベーションも下がるばかりなのでしょう」(同)


 ドラマのヒットが社会現象となった時代は今のフジテレビには戻ってはこない。何より制作現場でそう判断していることをドラマプロデューサーたちの退社劇は伝えているのかも知れない。


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 フジテレビは「再生・改革に向けたプラン」を公表したが、局アナの退社ラッシュは止まらない。関連記事【もっと読む】『今度は小澤陽子アナらが辞表を叩きつけた! フジ退社ラッシュの「異例事態」と「泥船化」が続くウラ』などで詳しく報じている。


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