【テレビ局に代わり勝手に「情報開示」】
さすが竹山さんだと思いますね。タレントコメンテーターって、どんどんこれから需要はなくなっていくと思いますよ。
タレントコメンテーターって、言ってみれば街頭インタビューと同じなんですよ。スタジオで街頭インタビューの長いやつをやっているようなもんです。面白いことを言う素人さんが「ニュースにどんなこと言うかな」っていうのを楽しむっていうことだと思います。でもこれって「本当に必要?」と思う人が増えてきてるわけですね。そもそも世界のニュース番組で、コメンテーターや街頭インタビューをこんなにたくさん使っているのは日本くらいですし。もっと「取材した事実」を放送するのが本来のニュースですからね。
ニュース系の番組に出てきてスタジオでコメントする人は、ニュースの当事者と専門家だけでいいんですよ本来。当事者の話はニュース価値がありますし、専門家の解説はニュースをどう考えるかの参考になりますから。
でも、タレントコメンテーターの意見はほぼ何の役にも立たないわけです。言ってみれば「オンラインでいくらでも繰り広げられている一般人のご意見」と何も変わらない。もちろんタレントさんでも何らかの専門家的な見識を持つ人は別ですけどね。
もっと言えば、オンラインで繰り広げられている一般人の意見を見るなら、ネットで見た方がいいわけです。なぜならそれは「その人の意見がそのまま出ているから」で、そういう意見をちゃんとたくさん見れば「いま世間にはどういう意見を持っている人が多いのか」を分析することができるわけです。
でもテレビのタレントコメンテーターや街頭インタビューは違う。明らかにそこには台本があったり、編集がされて「番組が欲しい意見だけをチョイスされた結果」なわけですよ。そこには「生の世論」はすでに存在しない。そこに大多数の人は気づいてしまっているから、「もうタレントのコメントはいいよ」と感じるわけです。
竹山さんが出ているABEMAの「アベプラ」って番組は僕が初代プロデューサーですが、そもそもお金がなかったから「いろんな人を呼んできてワイワイ言わせるしかないな」と思って作った番組です。「言い争いを楽しむ番組」みたいなもんです。でも、もうそういう言い争いを不毛に感じる人も増えてるんじゃないですかね。時代に合わなくなってるのかもしれないですよ、そういうニュース系の番組は。
(鎮目博道/テレビプロデューサー、コラムニスト、顔ハメ旅人)
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