今年1月期の地上波連続ドラマは「リブート」(TBS系)と「おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-」(テレビ朝日系)の2強で終わり、そこにクールではないがNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」も大健闘をみせている。


 この3作品は、ストーリー・キャスティングといったファクターが成功の理由とされているが、芸能記者たちの注目は、各作品で番手の女優たちだ。


 それは「リブート」の戸田恵梨香(37)、「おコメの--」の長濱ねる(27)、「豊臣兄弟!」での白石聖(27)が、3人とも「フラーム」という同じ事務所に在籍していて、1つの芸能プロダクションが同じクールで上位視聴率を独占するのが極めてレアなケースだからである。


 話を聞いた現場の制作スタッフたちも、「演技はもちろん、話題性も豊富な彼女たちがいなかったら、好視聴率をマークすることは出来なかったかもしれない」と口にし、「今やフラーム所属の女優たちはドラマ制作に欠かせない存在」と言い切る関係者もいる。


 その理由として具体的に挙げられるのが「TBS日曜劇場への偏重傾向」だろう。


 “ドラマのTBS”といわれる同局の看板枠「日曜劇場」へのフラーム所属女優の出演が、ここにきて急に多くなっているのだ。


 2025年1月期「御上先生」の吉岡里帆(33)、今期の戸田、さらに4月期の「GIFT」には、約1年半ぶりの連ドラ出演となる有村架純(33)の出演が予定されている。


「『御上先生』以前のキャスティングを見てみると、日曜劇場枠のヒロインは『スターダストプロモーション』『研音』『トップコート』という大手芸能プロダクションの持ち回りというのが“暗黙の了解”事項でした。そこに看板女優だった広末涼子が独立したあたりから、『フラーム』も存在感を増してきます。トラブルメーカーだった広末が抜けたからというわけではないでしょうが、吉岡が移籍するなど、新しい戦力を売り出そうとする姿勢が、より一層強くなったように感じますね」(ベテラン芸能マネジャー)



生年月日も事務所移籍日もほぼ同じのバチバチの関係

 他の大手芸能プロダクションが人材育成に手間取っている隙に、フラームが一気に攻勢を強めているようにも感じられるのは、“金の卵”を見抜く力の差が明暗を分けているのかもしれない。


 有村は4月期のTBS系日曜劇場「GIFT」のヒロインを務める予定だが、芸能記者の間でにわかに話題になっているのは、その次の次の10月期のヒロインは誰になるかというテーマだ。


「豊臣──」から好評のうちに“退場”となり、長丁場に及んだ撮影の疲れを癒やし、大河出演後初の民放連ドラ出演! というタイミングを考えると、主人公の“初恋の相手”を演じた白石が若干優位にも感じる。


 しかし、その一方で、ほぼほぼ同時期に1クールの収録を終え、幼い頃から憧れの存在だった松嶋菜々子(52)との共演で存在感をさらに高めた長濱を推す声も多い。


「白石と長濱は、生年月日もわずか3週間しか違わない同学年なんです。

女優としてのキャリアも2人ともちょうど11年目で、『フラーム』へ移籍したプロセスもほぼほぼ一緒……移籍日も3カ月しか違いません。当人たちは平静を装っていますが、内心は“バチバチ”の状態ではないかともいわれています。上手にキャスティングを進めていかないと、新たなる火種になることも十分考えられるというわけです」(芸能記者)


 二股不倫疑惑騒動の永野芽郁(26)の代役というチャンスをしっかりと手中に収め、絶好のタイミングを持つ白石と、年齢を重ねることを女優として恐れず、新たなフェーズを意欲的に迎えようとしている長濱。はたしてどちらが先に日曜劇場枠のヒロインという大役を務めるのか。フラームの名物社長の決断が注目される。


(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)


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