日曜昼のバラエティー「アッコにおまかせ!」(TBS系)の後番組にも起用され、上田晋也(お笑いコンビ「くりぃむしちゅー」)のレギュラーは10本になる。うち5本が冠番組と、大変な売れっ子である。
いまや「日本一のMC」なんて言われる上田だが、4月から始まるその「上田晋也のサンデーQ」で大コケするのではないかと、いまから懸念されている。何が起こるのだろう。
そもそも上田晋也のどこがウケているのか。テレビ情報誌の編集デスクは「突っ込みがシャープでトークの回しがうまい。出演者がアドリブでスベっても、ちゃんと拾ってギャグにできるし、いじりにちょっと“毒”があったりして、番組がダレないんです。制作スタッフには実にありがたい存在ですよ」という。
ただ、「サンデーQ」ではそれが裏目に出そうなのだ。新番組は国内外の出来事を取り上げて、「あなたもニュースの当事者です」をキャッチフレーズに、パネリストの質問にそれぞれの専門家が答えるまじめな情報バラエティーだ。
「上田さんはいじりがうまいと言われますが、それは相手がいじられるのも芸と考える芸能人だから。専門学者や事件・事故の当事者、硬派の国際リポーターらに同じようなやり方をすれば、反発を食らい怒らせてしまう。視聴者のヒンシュクも買うでしょう」(前出の編集デスク)
実際、これまでも上田は出演者を不快にさせたり、周囲を呆れさせたりという無礼な発言は少なくなかった。チャリティー番組の「24時間テレビ」で、ノーギャラで出演している歌手やタレントをからかって大笑いし、先のミラノ・コルティナ五輪の特番では金メダリストをちゃかしたりと、目に余るいじりは枚挙にいとまがない。
これまでは「炎上は人気の裏返し」と開き直れたが、情報バラエティーではそうはいかない。いじりが人権問題になったりすれば、たちまち番組打ち切りだ。
かといって自粛すれば、「面白くない」と今度は視聴者が離れる。裏に、やはり時事ものを扱う「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)という強力なライバルがいるのも厳しい。
うまく人気になれば、「明石家さんまの後継者」という立ち位置が約束されるが、コケれば「さしもの彼もここまでだね」と一気に評価を下げる。上田にとってはつらい勝負番組だ。
(コラムニスト・海原かみな)

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