“ピン芸日本一決定戦”「R-1グランプリ2026」(関西テレビフジテレビ系)が3月21日に生放送され、エントリー数6171人(過去最高)の中から、今井らいぱち(39=吉本興業)が24代目王者の栄冠を手にした。 


 決勝戦ファーストステージに挑んだのは、しんや、今井らいぱち、ドンデコルテ渡辺銀次、ななまがり初瀬、さすらいラビー中田、真輝志、ルシファー吉岡、九条ジョー、トンツカタンお抹茶の9人。


 7人の審査員による採点(各100点=合計700点満点)では、今井らいぱちとトンツカタンお抹茶が669点で同率1位、ドンデコルテ渡辺銀次が655点で3位。この3人でファイナルステージが争われ、審査員7人中5人が今井に投票し、見事、今井が優勝した。


 今井のネタ1本目は「ドリームアドバイザーの講演会」、2本目は「絵描き歌を歌うミュージシャン」。2本ともモニターを駆使した1人コントで、2本目はネタのラストで感動する空気さえ流れた。


 お笑い評論家のラリー遠田氏は、今井らいぱちについて「総合力の高い芸人だと感じました」としてこう話した。    


「ネタの発想から展開のさせ方、演技力までパーフェクト。最初に、よくいるうさんくさい講演家や、いがちなミュージシャンとして出てきて、十分“あるあるネタ”として惹きつけた後、それが十分なフリとなっていて、その後、一気に多彩なボケやオチを畳み掛けて、全く飽きさせない。巧みな構成です。さらに、セミナーのスライドだったり、絵描き歌だったり、モニターの使い方もうまい。審査員だった陣内智則が開発した映像にツッコむスタイルや、フリップの代わりにモニターを使うスタイルから、また一歩進化させていて、ピン芸の進化を感じましたね」


 坊主頭に短パン&ノースリーブのTシャツというスタイルだけに、自身の外見のキャラを全面に打ち出した“肉体派”のネタかと思いきや、緻密に計算されたコントだったというワケだ。


 その秘密を優勝後の記者会見で今井は、「本当にいろんな方のアドバイスをいただいて、多くの人に助けてもらってネタができていく」と語った。


「今井らいぱち」という芸名の名付け親は見取り図の盛山らしく「それまでは、今井まいまいマイ太郎にしようと本気で思っていたんです。

盛山さんは本当に恩人です」として、「自分で言うのもなんなんですが、本当に人に愛されるタイプというか(笑)、なんかよう分からんけど、みんなが好いてくれて背中を押してくれたりするんです。中学生くらいの時から」と言って笑いを誘った。


 さらに、今後の目標を聞かれると、「海外へ行って何かができるまで帰って来れないとか、体を張ったネタなどをどんどんやりたい」と語ったが、“総合力の高い芸人”として、バラエティー適性も高そうで、“愛されキャラ”であることも相まって、今後ブレイクする可能性は高そうだ。


「R-1王者は必ずしもブレイクしない」というジンクスを覆して、情報番組やバラエティー番組でも幅広く活躍する人気者になれるか。


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 昨年の「R-1グランプリ」では、史上最年少優勝者が誕生していた。関連記事【もっと読む】「R-1グランプリ」史上最年少優勝 友田オレが“早熟の天才芸人”である理由…では、友田オレについて伝えている。


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