片山財務相が24日、3月末までに2026年度当初予算案が成立しない場合を念頭に「不測の事態に備え、暫定予算案の編成作業を進めたい」と表明した。暫定予算の編成は15年以来、11年ぶりとなる。
少数与党の「参院の壁」が立ちはだかり今年度内の予算成立は極めて困難な情勢だが、高市首相は今なお年度内成立に固執。木原官房長官もその意をくみ、23日には自民の松山政司参院議員会長らと会談し、暫定予算編成はあくまで「大災害」などに備えた対応だとクギを刺したという。
高市首相の往生際の悪さに、参院の自民内は冷ややかだ。そもそも高市首相が36年ぶりに1月の衆院解散に踏み切ったせいで、予算案の審議入りは例年よりも約1カ月遅れた。それでも衆院の審議は歴史的圧勝で得た数の力に頼り、「委員長職権」を乱発。審議は00年以降最短となる約59時間の強行日程で、今月13日に予算案を通過させたが、少数与党の参院ではそうもいかない。過半数に4議席足りず、審議を強行すれば即、行き詰まる。
「衆院のスピード採決に参院の野党が猛反発し、60時間以上の十分な審議を要求。さらに暫定予算編成を明確にしなければ、審議には応じられないと突きつけられ、高市総理も一歩譲るしかなかったのです。当初予算案の審議時間は3月末までで計50時間前後がやっと。暫定予算案の審議日程が入れば、さらに時間は削られる。当初予算案は憲法上の規定で衆院通過後30日にあたる4月11日には自然成立するのに、まだ年度内成立を諦めないなんて、総理の神経を疑います」(参院自民関係者)
■わがままに従うほどブラック化
高市首相のわがままに振り回される霞が関の役人も気の毒だ。
「高市総理がなお当初予算案の年度内成立にこだわるのは、自らの解散判断が予算執行の空白を招くことをいやでも認めたくないからでしょう。総理のムチャぶりに付き合うほど、職場がブラック化していく身にもなって欲しい」(ある中央省庁の職員)
参院自民と霞が関で加速する高市離れ。この調子だと誰ひとり味方がいなくなる。
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高市首相がこだわる「来年度予算の今年度内成立」。暫定予算の編成が必要なのは、最初から自民党も分かっていたはずだが。関連記事【もっと読む】『高市首相が画策「逃げ恥国会」は大失敗!予算年度内成立に暗雲、11年ぶりの暫定予算編成へ』…では、政府・与党の詭弁についても詳しく報じている。





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