東京都渋谷区のビルに面識のない20代女性を連れ込み、性的暴行を加えたとして、NHK報道局スポーツ情報番組部の男性チーフディレクター(50)が不同意性交容疑で3月5日に逮捕された事件で、東京地検は同25日付で不起訴処分とした。地検は「必要な捜査を遂げたうえで不起訴処分としたが、関係者の名誉、プライバシーを保護するため、理由の詳細は明らかにできない」としている。


「性犯罪では不起訴率が高く、不起訴となった事案の多くが示談成立によるものであることから、今回の事案もそうではないかとの臆測が流れています。示談金額そのものよりも、被害者の社会的信用に影響が出る恐れもあり、今回の処分となった可能性もあるかもしれません。とにかく、不起訴イコール無罪ではなく、刑事裁判までいかないという判断にとどまっている状況ですし、世論やメディアの追及が続いていくのではないでしょうか」とは、スポーツ紙社会班デスク。 


 だが、NHKは不起訴処分を受けて「事実関係を確認した上で対処します」とのみ発表しており、降格、解雇、依願退職といった具体的な懲戒はまだ公表していない。


「逮捕された男性ディレクターについては、局内でもセクハラ行為が問題視されていたとか、スマートフォンからは余罪を疑われる動画も確認されていると報じられ、五輪メダリストでもある女性アスリートへのつきまといで、女性側から厳重なクレームがあったこともあると一部で伝えられています。NHKは社内調査や人事処分を決め、その内容を公表すべきですし、普段、受信料などで公共性をうたいながら、プライバシーを盾に不祥事を隠蔽したらさすがに国民も黙ってはいないでしょう。SNSでは《上級国民だから?》などと異論が噴出しています」(同)


 その通りだろう。今回の事件がこれで“おとがめなし”となれば、芸能界への影響も出てくる可能性も業界では指摘されている。


■ジャンポケ斉藤被告、中居正広氏からも「フザケルナ!」


「今回の事件と直接の関係はありませんが、元ジャンポケの斉藤慎二被告、そして中居正広氏の名前も取り沙汰されていますね」と、某芸能プロデューサーがこう言う。


「斉藤被告は在宅起訴され、3月からの公判で不同意性交の罪などに問われています。裁判で本人は『同意があったと思った』などと起訴内容を否認し、無罪を主張していますが、すでに吉本興業から契約解除となり、芸能界から『実質的に姿を消した』状態になっています。かたや中居正広氏は2024年末からの報道で女性トラブルが浮上し、引退を発表しましたが、『示談金9000万円』説なども報じられ、相手の女性と示談が成立していたとされています。

中居氏は刑事事件として起訴されたわけでもありません」


 今回の事件と、この2人を対比して見ることには無理がある。


「もちろんですけど、いずれも『女性トラブル』を軸にしながら、法的・社会的な重さはかなり異なってみえる。斉藤は刑法上の性犯罪が正式に争われていますが、中居氏は企業、テレビ局の問題、倫理・社会的問題の側面が強くなり、それが尾を引いている。中居氏に対する法的判断は当時も現在も『無罪』に近い状態です。このように、三者三様ながら、NHK職員は不起訴処分でNHKからもおとがめなしとすれば、斉藤や中居氏の応援を続けるファンの心中も複雑でしょうね」(同)


 今回の不起訴処分と、「皆様のNHK」という身分が関係しているとすれば、言語道断だ。


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 公共放送の受信料で高給を得る立場での卑劣な犯罪に厳しい批判がネットに殺到。関連記事【もっと読む】『NHKが職員の性的暴行容疑逮捕で謝罪のア然…「身内に甘い」「組織ぐるみ」「官僚体質」との批判も』も必読だ。


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