視聴率2ケタキープで独走、配信での視聴者数、SNSでの考察の盛り上がり、ネットニュースの数もトップクラス。冬ドラマは、TBS系日曜劇場の強さを示した鈴木亮平(42)主演の「リブート」のひとり勝ちに見えたが……。


「視聴率は“低空”と言われますが、日本テレビ系の『冬のなんかさ、春のなんかね』とフジテレビ系の『ラムネモンキー』のいわゆる“水10対決”も、それぞれ視聴者層を絞って存在感を見せました。前クールに“勝男”がバズった竹内涼真さんの『再会』(テレビ朝日系)も考察が盛り上がりましたし、配信メインで見るドラマファンにとってはバラエティーに富んだシーズンだったと思います」(テレビ誌ライター)


 そして4月、GP帯の春ドラマは4月7日放送の永作博美(55)主演「時すでにおスシ!?」(TBS系=火曜夜10時)が先陣を切る。


「『リブート』では鈴木亮平さんの“中の人”で出番が少なかった松山ケンイチさんが、洋菓子職人役から寿司職人役になってヒロインの永作さんに影響を与えます。2007年の映画『人のセックスを笑うな』以来、18年ぶりの共演となる2人の“円熟の芝居”が見られそうです」(前出のテレビ誌ライター)


 永作と松山はバディーでもカップルでもないようだが、春ドラマは“バディーもの”が目立つ。佐藤二朗(56)と橋本愛(30)の「夫婦別姓刑事」(フジ系=火曜夜9時)、土屋太鳳(31)と佐藤勝利(29)の「ボーダレス~広域移動捜査隊~」(テレ朝系=水曜夜9時)、ディーン・フジオカ(45)と瀧内公美(36)の「LOVED ONE」(フジ系=水曜夜10時)、鈴木京香(57)と黒島結菜(29)の「未解決の女 警視庁文書捜査官 Season3」(テレ朝系=木曜夜9時)、岡田将生(36=写真)と染谷将太(33)の「田鎖ブラザーズ」(TBS系=金曜夜10時)などなど。


 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「事件ものに凸凹コンビは定番ともいえます」と、こう続ける。


「2人が醸し出す特別な空気がどれだけ魅力的か。それが最初の視聴動機になるので、組み合わせの妙はどの作品も工夫のしどころ。僕は『田鎖ブラザーズ』が本命。岡田さんと染谷さんという若手演技派の個性のぶつかり合いが楽しみです」


「田鎖ブラザーズ」は、「アンナチュラル」「MIU404」「最愛」などのヒットメーカー、新井順子プロデューサーによるサスペンス。新井Pといえば、脚本の野木亜紀子氏、演出の塚原あゆ子氏とのトリオで“最強”というイメージがあるが、今回は野木氏も塚原氏も関わっていない。


「それがどう作品世界に影響するのかも実は注目ポイントです。

そして『MIU404』のような“温度差バディー”でありながら“兄弟”という設定。本筋の事件とは別の裏テーマもありそう」と語る亀井氏は、「プロデューサーという視点でいえば、もう1作、楽しみにしているドラマがある」と、黒木華(36)主演「銀河の一票」(カンテレ・フジ系=月曜夜10時)を挙げる。


「『大豆田とわ子と元三人の夫』『エルピス―希望、あるいは災い―』(同)の佐野亜裕美P。『エルピス』の次回作を待っていたのですが、ようやく登場です。普通の人の感覚を大事にしながらも、独特の世界観を持っていて、作家性の高い作品群が特徴。野呂佳代さんがスナックのママ役なんですが、黒木さん演じる与党幹事長の娘とタッグを組んで都知事選を戦うことに。個性的なサブキャラとして引っ張りだこの野呂さんが、ヒロインの“相棒”として、そのパワーを限界突破するかもしれません」


 事件ものではなく選挙エンタメだが、こちらも“バディー”がキモのようだ。というわけで、春ドラマは“バディー”と“女性P”が大きな花を咲かせる?


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 記事中に出てきた“対抗”の黒木華だが、今作はなかなか期待できそうだ。関連記事【もっと読む】黒木華“35歳の転機”と低迷フジ系月10の追い風に…野呂佳代“当たるジンクス”にかかる期待…では、ドラマ「銀河の一票」について伝えている。


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